スズキは、広い室内空間と個性的なデザインを特徴とした軽乗用車「MRワゴン」を1月20日より発売する。価格は113万1900円から151万950円。
今回のモデルは、これから新しくクルマを持とうとしている若いユーザーを想定し、「低燃費、広々空間、個性あふれるデザイン」などをテーマに開発。気軽に付き合え、ファッション感覚で乗りたくなるような新感覚のクルマに仕上げたという。
ラインナップは「T」「X」「G」の3グレード。従来の「Wit」は用意されない。いずれもエコカー減税に適合しており、「T」の4WD車のみ自動車取得税と自動車重量税が50%減税で、それ以外のモデルは75%の減税となる。燃費は「X」「G」の2WDが25.5km/L、4WDが23.0km/L。ターボを搭載する「T」は2WDが22.5km/L、4WDが21.5km/L。
特徴でもあるエクステリアのデザインは、シンプルでモダン。Aピラーを立てたロングルーフ・ロングキャビンをベースに、前面から側面へスムーズにつながる面構成、半円モチーフのヘッドランプなどが個性を与えている。ボディカラーは、新色のピンク色をはじめ、全6色が設定される。
インテリアは、"くつろげる自分の空間"をイメージしたもの。インパネから室内側面まで続く白色のガーニッシュを採用し、インパネは白色や黒色のシンプルなデザインとした。また、平らな黒のパネルに、白いスイッチ表示が浮かび上がる静電容量式のタッチパネルオーディオを採用し、インテリアの特徴のひとつとしている。USBソケットも装備する専用オーディオ装着車には、駐車を支援するバックモニターを採用。カメラは目立たないバックドアハンドル埋め込み式とした。
パッケージは、2,425mmのロングホイールベースとし、乗り心地と直進安定性を向上させた。室内長は2,120mm(Gは2,055mm)。前席シート高は650mmとし、良好な見晴らしと乗降性を確保した。運転席にはシートリフターを装備する(X、T)。リアシートは160mmのスライドが可能(X、T)。収納スペースは、インパネトレー(助手席)、インパネアンダートレー(運転席)、助手席シートアンダーボックス、ラゲッジアンダーボックスなど、豊富に用意される。
パワーユニットはスズキの新世代エンジン「R06A型エンジン」。ロー/ハイ2段の副変速機付きCVTが組み合わせられる。また、高張力鋼板を効果的に使用するなど、車両重量の軽減に努めた。「G」の2WD車は790kgに抑えられており、従来の同グレードと比較して30kg軽くなったという。また、ペンデュラム(振り子)式エンジンマウントを採用することで、室内の騒音や車体の振動を低減した(2WD車)。