ダイハツ、軽乗用車「ムーヴ」をフルモデルチェンジ

ダイハツ工業は、軽乗用車「ムーヴ」をフルモデルチェンジして、12月13日から発売する。一部モデルはガソリン車トップの低燃費(27.0km/)を実現した。価格は112万円から161万1000円。あわせて福祉車両の「ムーヴ フロントシートリフト」もモデルチェンジし、2011年2月より発売する。価格は142万円から151万6000円。

5代目となる今回のモデルは、燃費性能を追求したうえで、広さや利便性、快適性、安全性などを高次元にバランスさせた"スペース系軽乗用車の次世代スタンダード"を目指して設計された。

アイドリングストップ機構「eco IDLE」、高効率な「第2世代KFエンジン」の搭載をはじめ、車体そのものを約35kg軽量化するなどして、ガソリン車トップとなる27.0km/Lの10・15モード燃費を実現(eco IDLE搭載のFF車)。シリーズ全体でも21.0～27.0km/Lとした。ターボ車を除き全車がエコカー減税に適合しており、取得税と重量税が75%軽減される。

そのほか、省エネルート探索を備えたナビゲーションシステム、メーターの色が変化するブルーecoシグナルメーター、エアコンを制御して燃費を向上させるecoドライブモードなど、省燃費のサポート機能も豊富に用意される(一部モデルを除く、以下同じ)。

室内はゆったりした空間を確保。室内幅は軽乗用車最大となる1,350mmを確保した。合わせて新形状のボディパネル、防音材の最適配置により優れた静粛性を実現。各ピラーを細くするとともに形状を最適化し、広い視界を確保した。リヤシートバックの裏側にリヤシートスライドレバーを設置し、積載性を向上。荷室床下にはサッカーボール(5号球)が2個横積みできる深底ラゲージアンダーボックスを装備した。そのほか、微粒子イオンによる脱臭除菌装置、オート格納式ドアミラー、全車速対応型レーダークルーズコントロール、バックモニター付きメモリーナビゲーションシステムなどが用意される。

安全性の面では、全車にABS、ヘッドインパクトプロテクション、衝撃吸収式ステアリングなどが装備されるほか、車線逸脱警報機能、VSC(横滑り防止装置)、SRSサイドエアバッグなどがオプションで用意される。

ボディデザインは、ビッグキャビン&コンパクトノーズを強調した「ムーヴ」と、大開口のエアロバンパーや丸型4灯式ヘッドランプ、リヤスポイラーなどで力強い存在感を表現した「ムーヴ カスタム」の2種類。インテリアも、ムーヴは"すっきりモダンの上質・広々空間"をテーマにしているのに対し、カスタムは黒を基調にシルバー加飾のアクセントを効かせ、プレミアム感と精悍さを追及した。両モデルとも、メーターがインパネ中央に配置される。

また今回のムーヴに合わせ、自動車メーカーとしては日本で初めてディズニーキャラクターを採用した純正アクセサリーを発売する。「ミッキーマウス」をあしらったシートカバーやカーペットマット、ホイールキャップなどに採用。内装アイテムでは、ベージュとピンクのカラーバリエーションを設定する。