オンライン求人サイトを運営する米CareerBuilder.comは従業員の欠勤についての調査結果を発表した。
調査は2010年8月17日から9月2日かけて全米の3,100名以上の従業員と2,400名以上の雇用主を対象に行われた。
調査によると、従業員の29%は年に少なくとも1回はずる休みをし、その理由の多くに"体調不良"を挙げている。雇用主の27%は、従業員のずる休みが増える理由はストレスの蓄積と低調な経済にあると見ているという。
大半の雇用主は、従業員からの「体調不良で休みたい」という理由を信じていると回答しているが、一方で29%が「本当に病気かどうかを調べる」とし、その70%は従業員に「医師の診断書の提出を求める」としている。さらに雇用主の16%が「病気だと信用するに足る証拠がない」ことを理由に従業員を解雇したことがあると回答している。また、従業員が本当に病気かどうかを確認するため、雇用主の半数が「(従業員の自宅に電話をかけた」ことがあると回答。その他、「別の従業員に電話をかけさせた」(18%)、「従業員の自宅まで様子を見に行った」(15%)などの回答に見られるように、従業員の"体調不良"を信用していない雇用主は決して少なくない。
オフィスから逃げ出したい、今日は会社に行きたくない、という精神状態に陥ることは誰にもあること。CareerBuilder.comのHR部門バイスプレジデント Rosemary Haefner氏は「10人中6人の雇用主は、"従業員に対してメンタルヘルスが不調になったときのための休暇を用意している"と語っている。従業員は、自分自身にこれ以上ストレスを与えないようにするためには、ウソをついたりせず、上司に対してオープンに、そして正直に話すことが重要」とアドバイスしている。
ちなみにずる休みをする理由としては、「なんとなく今日は会社に行きたくない」がトップで、次に「単に休息が必要」「睡眠不足」と続く。そのほかに「病院の予約」「私用」「家族や友人と遊びに行く」などが挙げられている。
ずる休みのあり得ない言い訳
以下は、同じ調査で明らかになった、雇用主が実際に受けた"あり得ない言い訳"をした従業員の例。日本だとどんな回答が返ってくるだろうか。
- 「にわとりが母親を襲った」と言ってきた従業員
- 指がボウリングのボールの穴にはまって抜けなくなった従業員
- 植毛が残念な結果に終わった従業員
- 机に突っ伏して寝ていたら頭を打って、頸部損傷を起こした従業員
- 「牛が自宅に激突したので、保険屋が来るのを待っていた」と言ってきた従業員
- ガールフレンドにリビングの窓からSit n Spin(子供向けの円盤形のおもちゃ)を投げ捨てられた従業員
- 生ゴミ処理装置に足がはさまった従業員
- 前日の夕方5時にバーから「(明日は)病気で休む」と電話してきた従業員
- 「今日は自分があまり賢い感じがしない」と言ってきた従業員
- 大家との訴訟を避けるため芝生を刈っていた従業員
- 感謝祭の翌日、「パンプキンパイで口の中を火傷した」と言ってきた従業員
- エリー湖でボートに乗っていたらガス欠になり、救助員にカナダ側に曳航された従業員