Andorid携帯が好調で、決算も好調のMotorola。Appleとの訴訟合戦もヒートする一方だ(写真は9月にリリースされたDROID R2-D2)

米Motorolaがスマートフォン関連技術で米Appleに対して特許侵害訴訟を起こして1カ月も経過しないが、今度はAppleがMotorolaを反訴した。さまざまなベンダが入り乱れてのスマートフォン訴訟合戦に、新たな訴訟が加わることになる。

英Financial Timesなど欧米メディアが報じたところによると、Appleは10月29日付けで米ウィスコンシン州西部地方裁判所にて書類を提出した。タッチ画面ソフトウェア、マルチタッチ画面技術など6件の自社特許を侵害しているとして、販売差し止めと損害賠償支払いを要求しているとのこと。

Motorolaが自社特許18件を侵害しているとしてAppleを提訴したのは10月6日のことだ。Motorolaは地元のイリノイ州北部地区地方裁判所、フロリダ州南部地区地方裁判所、そして米国際貿易委員会(US International Trade Commission: ITC)で苦情を提出、Appleは特許ライセンスに応じなかった、と主張した。今回Appleは、3週間もしないうちに反訴することになる。

成長市場のスマートフォン業界では、勢力争いの武器として特許訴訟が使われている。Appleに対しては、約1年前にフィンランドNokiaも同様の訴訟を起こしており、AppleはNokiaに対して反訴している。AppleはMotorola同様、「Android」メーカーの台湾HTCに対しても、特許侵害訴訟を行っている。一方、Motorolaは米Microsoftより訴訟を起こされているなど、ベンダ間の関係は複雑になっている。