日産自動車は、高級車「フーガ」に、「フーガ ハイブリッド」を設定し、11月2日より発売する。希望小売価格は577万5,000円と630万円。
今回発売されるモデルは、日産独自の1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステム「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」を採用し、19.0km/L(10・15モード)というコンパクトカー並みの低燃費と、ダイレクト感のある走りを実現した。エコカー減税に適合しており、自動車取得税と自動車重量税が免税となる。
同システムは駆動と発電を1つのモーターで行ない、エンジンとモーターをトルクコンバーターを介さずにトランスミッションに直接接続する、軽量で高効率なハイブリッドシステム。2つあるクラッチの1つでモーターとエンジンを完全に切り離し、エンジンを停止させた状態で、静かで効率の良いモーター走行(EVモード)を可能にした。このEVモードでの走行を高速走行まで拡大しすることでクラストップの低燃費を達成した。
バッテリーには、素早い充放電が可能なリチウムイオンを採用。これにより高速で精密なモーター制御によるクラッチ操作を可能とし、ダイレクト感のある走りと好燃費を両立させた。エンジンはハイブリッド用に効率を高めた3.5L(リッター)の「VQ35HR」。トランスミッションはマニュアルモード付き電子制御7速オートマチック。
サスペンションにはダブルピストンショックアブソーバーを採用。電動油圧式電子制御パワーステアリング、電動型制御ブレーキなどと合わせて上質な乗り心地を実現した。また、「VIPパッケージ」には、後席パワーリクライニングシートやリヤ電動サンシェードなどを装備する。