米AMDは21日(現地時間)、Northern Islandsの開発コードネームで知られていた新世代のRadeon GPU「AMD Radeon HD 6000シリーズ」を発表した。まずはBartsの開発コードネームが与えられていた「AMD Radeon HD 6870」と「AMD Radeon HD 6850」の2モデルが、本日から発売開始される。
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【レビュー】「Radeon HD 6870」と「Radeon HD 6850」を試す - Northern Islands世代の実力検証
製造プロセスは40nm、HD 6870でトランジスタ数は17億個、ダイサイズは225平方mm。ATI Radeon HD 5000シリーズのアーキテクチャをベースに、テッセレーションの効率化や、バージョンアップした動画再生支援エンジン「UVD3」、映像出力ポートの強化、ステレオ3D対応などを盛り込んだDirectX 11世代のGPUだ。
AMD Radeon HD 6870の主な仕様は、ストリームプロセッサ数が1120基、ROP数が32基、コアクロックが900MHz、メモリクロックが1050MHz(データレート4200MHz)。メモリタイプはGDDR5 SDRAMで、容量は1GB、接続バス幅は256bit。2.0TFLOPsの性能をうたう。補助電源コネクタは6ピン×2系統で、消費電力は最大151W/アイドル時19W。
AMD Radeon HD 6850の主な仕様は、ストリームプロセッサ数が960基、ROP数が32基、コアクロックが775MHz、メモリクロックが1000MHz(データレート4000MHz)。メモリタイプはGDDR5 SDRAMで、容量は1GB、接続バス幅は256bit。1.5TFLOPsの性能をうたう。補助電源コネクタは6ピン×1系統で、消費電力は最大127W/アイドル時19W。
ほか両モデルともに、PCとの接続バスインタフェースはPCI Express (2.0) x16。リファレンスカードの出力端子はDVI×2、DisplayPort×2、HDMI×1。
価格はHD 6870/HD 6850両モデルの価格帯で150~250ドルとされる。またHD 6000シリーズとしては今後、今回の2モデルの他に、上位モデルのCayman(開発コードネーム)や、CrossFireによるデュアルGPU構成のAntilles(開発コードネーム)のリリース計画も明らかにされている。なお、既存のRadeon HD 5700シリーズは下位モデルとして継続される。