米Western Digital (WD)は10月19日 (現地時間)、3.5インチSATA HDD「WD Caviar Green」シリーズに容量3TBの「WD30EZRSDTL」および容量2.5TBの「WD25EZRSDTL」を追加した。米国では出荷開始済みで、希望小売価格は、239ドル(3TB)と189ドル(2.5TB)。
WD30EZRSDTLの3TBの容量は、面密度750GBのプラッタとAdvanced Format (AF)テクノロジで実現している。キャッシュサイズは64MB。Caviar GreenはIntelliSeek、NoTouch、IntelliPowerなどの技術の組み合わせで低消費電力と低発熱を実現しているのが特徴で、同モデルは動作ノイズがシーク時25dBA(平均)、アイドル時24dBA(同)。消費電力はリード/ライト時6.0W、アイドル時5.5W、スタンバイ/スリープ時が0.8Wとなっている。
新モデルの追加でCaviar Greenシリーズは、容量3TB/ 2.5TB/ 2TB/ 1.5TB/ 1TBのラインナップになった。今日のPCのハードウエア/ファームウエア/ソフトウエアには、環境によって2.19TBの壁が存在する。例えば64bit 版のWindows 7はブートドライブおよびセカンダリドライブの両方で2.19TBよりも大きなドライブをサポートするが、32bit版のWindows 7ではセカンダリドライブのみになる。WDは3TB/2.5TBモデルについて「外部のセカンダリドライブまたは64bitベースのシステムの次世代PCストレージとして利用するように設計されている」と説明している。同社は3TB/2.5TBのHDDを導入するためのサポート情報ページ「 Large Capacity Drives」を用意。また、 2.19TB問題の解消をサポートするためにAdvanced Host Controller Interface (AHCI)準拠のHost Bus Adapter (HBA)を、3TBモデルおよび2.5TBモデルにバンドルする。