楽天は10月19日、中国におけるインターネットショッピングモールサービスを開始、百度(バイドゥ)との合弁事業となる「楽酷天(らくてん)」を開業した。楽天市場と同様のBtoBtoC型のECサイトで、一般消費者向けの幅広い商材を取り揃える。
楽酷天のトップページ。楽天市場と同様、服飾やアクセサリー、家具、家電、デジタル機器、ベビー用品、化粧品まで、幅広く商品を揃える |
楽酷天は、百度の中国国内における高い集客力とマーケティング力、そして楽天のプラットフォーム技術とショッピングモール運営ノウハウを結集して、「高品質な正規品と良質なサービスを消費者に提供する」ことをポリシーとして掲げ、中国国内において最大規模のインターネットショッピングモールを目指す。とくに模倣品対策には力を入れて臨み、楽天市場や楽天グループの仏PriceMinisterが蓄積してきたノウハウを生かし、厳格な出店審査とパトロールを展開、模倣品の発見/排除を徹底し、消費者が安全にネットショッピングを楽しめる環境を提供するとしている。
また、楽天市場のコンセプトでもある"Shopping is entertainment!"を中国にも浸透させるべく、セールイベント「お買い物マラソン」やポイントプログラム、送料無料キャンペーン、ラッキーくじなどの各種マーケティング施策も積極的に展開するという。
なおサービス名の「楽酷天」は、「楽天」と、英語の"cool(カッコいい)"を意味し、若者からの支持を集める「酷」という文字を組み合わせたことに由来する。
楽酷天への出資比率は楽天が51%、百度が49%、出資総額は3年間で総額約5,000万ドル。代表者として楽天から出向の中村晃一氏が董事長 兼 首席執行官を務める。