東芝ライテックは24日、「E-CORE」シリーズのLED電球「ミニクリプトン形5.4W」を発売する。価格は5,250円。

ミニクリプトン形5.4Wは、E17口金に対応したLED電球。外径35mm、全長67mmという、E17口金小形電球と同じサイズを実現している。製品は「明るさ重視タイプ」「光が広がるタイプ」の2タイプに、それぞれ電球色相当/昼白色相当の2種類の全4モデル。いずれも定格入力電力は5.4W。

業界最高の効率と明るさを実現した「ミニクリプトン形5.4W」。左が「明るさ重視タイプ」で右が「光が広がるタイプ」

明るさ重視タイプの昼白色モデルである「LDA5N-E17」では、全光束550lmを実現。ランプの効率は102lm/Wで、現時点での業界最高となっている。ちなみに、電球型蛍光灯の効率は80lm/W程度。以前は、LED電球の効率は電球型蛍光灯とさほど変わりがなかったのだが、LED電球の高効率化により、寿命だけでなく省エネ性能でも、差が広がりつつある。

また、LED電球では、直下の明るさという説明が行われるケースが多いが、LDA5N-E17は、全光束で40W形のミニクリプトン球相当となっている(直下での明るさはミニクリプトン球75W相当)。また明るさ重視タイプの電球色モデル「LDA5L-E17」の全光束は410lmで、25W形ミニクリプトン球相当。直下の明るさはミニクリプトン球60W相当となっている。

光が広がるタイプは、本体内にプリズムレンズを配置することで、広い範囲に光を広げるという製品。プリズムレンズを内蔵していない明るさ重視タイプに比べると、約1.6倍の配光角度を実現している。これにより、反射板を使用している器具に取り付けた際でも、配光パターンが崩れにくくなった。LED電球の根元部分からは光が出ないが、それでも、以前のLED電球に比べて電球に近い光り方となったため、サイドにソケットがあるダウンライトでもそれほど偏った配光にはならないとのことだ。昼白色相当の「LDA5N-WE17」は全光束510lmで、電球色相当の「LDA5L-WE17」は全光束380lm。それぞれ、ミニクリプトン球の40W形/25W形相当の明るさとなっている。

また、今まで同社がリリースしてきたLED電球では、ケース部分に放熱フィンを装備していたが、写真でもわかるように、ミニクリプトン形5.4Wのケース部分はフラットだ。同社によると、フラットなスタイルを実現できたのは、ケース部分の素材を放熱性のよいものに変更したためと、長時間点灯した場合でも、内部の回路にダメージを与えるような熱のこもり方ではなくなったためとのことだ。