ダイソンは2日、A4サイズの小型サイクロン式クリーナー「DC26」の後継モデルとして、高いゴミ集じん率を達成する「ダイソン カーボンファイバーDC26」を発表。9月6日より順次、全国の家電量販店などにて販売する。DC26同様に3タイプが用意され、価格はオープン。ダイソンオンラインストアでの販売価格は、表のとおり。
ダイソンカーボンファイバーDC26は、2009年4月に発売されたA4用紙に収まるコンパクトサイズを実現したDC26を進化させたサイクロン式クリーナー。最大の進化ポイントは、ヘッド部分にある。
これまで、一般的なナイロンブラシを採用した掃除機はフローリングに静電気を発生させるため、ホコリが床に付着してしまい、同じ箇所に何度も掃除機をかける必要があった。
ヘッド部分のカットモデル。炭素繊維は、コンピューター製造時などに電気部品を静電気から保護するために使用されている |
ブラシのプロトタイプ。掃除機の耐久性をテストするために突起物を敷き詰めた環状の試験トラックの上を21日間にわたり、1,800km相当の距離を実際に走らせたりもしたという |
新シリーズでは、従来のカーペット用ナイロンブラシに加え、新たにフローリングのホコリを取り除くための炭素繊維(カーボンファイバー)ブラシを採用。カーボンファイバーが持つ、帯電防止特性を利用することで、微細なホコリのゴミ集じん率を向上させている。
これにより、独立第三者機関のテストにおいて、他の掃除機より最低でも15%多くのゴミを取り除くことが実証されたという(ダストカップが空および満杯時の各床面における平均値を算出)。
「エンジニアリング・チームは微細なホコリを取り除くため、さまざまな方法を試しました」と話すのは、プロジェクトリーダーとして新モデル開発に携わったエイドリアーノ・ニロ氏。圧力を加えた気流を用いたり、ゴム製のヘラを使用してみたり、と試行錯誤の末に、静電気を抑える特性で知られるカーボンファイバーに着目。これが問題の突破口になったという。製品化までには、550もの耐久テストを実施。「繰り返し、繰り返しテストする日々」(同氏)を経て、日本の住宅に多いフローリングでのゴミを確実に取り除くことを重視したという新モデルが生まれたのだ。
もちろん、従来モデル同様に独自の特許技術「ルートサイクロンテクノロジー」も搭載。強力な遠心力によってミクロのゴミまで分離し、吸引力を持続させるという。
このほか、日本のユーザーの要望を受け、操作性も改良。グリップを大型化したことで、持ちやすさを向上させたほか、グリップのすぐ下にスイベルを設けることで、より扱いやすくなっている。
品名 | カラー | ダイソンオンラインストア販売価格 |
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ダイソンカーボンファイバー DC26タービンヘッドエントリー | オレンジ | 7万4,800円 |
ダイソンカーボンファイバー DC26タービンヘッドコンプリート | ブルー | 8万4,800円 |
ダイソンカーボンファイバー DC26モーターヘッドコンプリート | メタリックピンク | 8万9,800円 |