ダイハツ工業は8月30日、バイオエタノール水とガソリンの2系統を有する2燃料自動車(DFV)を開発し、試験車輌(軽自動車)を秋田県に納入すると発表した。
今回発表された試験車輌のDFVは、主要技術を同社と豊田中央研究所が共同で開発。バイオエタノール水を燃料として使用する際の課題とされていたエンジン燃焼室内の潤滑性低下について、ガソリン燃焼時に発生する熱を利用したバイオエタノール水の温度調整を実現したほか、可変バルブタイミング機構(VVT)吸気流の最適化を実現しているという。
同社はDFVのほかに、バイオエタノール混合燃料「E10」に対応した自動車も開発中で、今秋に実施予定とされている秋田県での実証実験には、試験場での走行試験用としてDFVを1台、公道走行試験用としてE10対応試験車を2台提供する予定。
なお9月4日に、秋田市内でこれらの車輌の納入セレモニーが開催される予定となっている。