ニコンは19日、ニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラのエントリーモデル「ニコン D3100」を9月16日に発売すると発表した。本体のみの販売のほか、レンズ1本とのセット「D3100 レンズキット」と、レンズ2本とのセット「D3100 ダブルズームキット」が用意され、いずれも価格はオープン。推定市場価格とセットのレンズは下記の表を参照。

「ニコン D3100」(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR装着時)

同製品は、液晶モニターに表示される説明文に従って操作するだけで、ほとんどの機能や設定が実行できる「ガイドモード」を搭載したエントリーモデル「D3000」の後継機種。今回は、ガイドモードを継承しつつ、センサーをCCDから新開発のニコンDXフォーマットCMOSセンサーに変更し、新画像処理エンジン「EXPEED2」も搭載する。

CMOSセンサーの有効画素数は1,420万ピクセルとなっており、豊かな階調表現と高画質・高精細な撮影が可能。常用感度はISO100~3200で、Hi2(ISO12800相当)までの増感設定も利用できるため、暗い場所での撮影や動きの速いスポーツシーンの撮影に効果を発揮するとのこと。

EXPEED2は、同社が培ってきたデジタル写真に対する考え方やノウハウ、テクノロジーに磨きをかけて開発したという画像処理エンジン。CMOSセンサーの性能を十分に引き出すとともに、写真や動画のノイズを抑えつつ、鮮やかな色彩を忠実に再現するとしている。

ガイドモードには、撮影時の設定効果を事前に確認できるアシスト画像の表示機能を追加。例えば、「背景をぼかして撮る」モードの絞り値を選択する設定時では、アシスト画像が絞り値に応じたぼけ具合に変化するため、撮りたいイメージに合った設定を事前に確認することができる。そのほかにも、撮影方法の選択や撮影時の設定項目の追加などが、ガイドモードに新搭載されている。

モニターは明るさ調整が行える約23万ドットの3型TFT液晶

動画撮影ボタンを押すだけで、最高1920×1080 / 24pのフルHD動画(音声はモノラル)の撮影が行える「Dムービー」も搭載。ガイドモードを使った絞り値などの設定を動画撮影にも適用でき、広角、望遠、魚眼レンズなどの交換レンズを使用することで、デジタル一眼レフならではの動画撮影が行える。動画撮影時のフォーカスモードには、カメラが自動的に動く被写体を追尾してピントを合わせる「常時AFサーボ(AF-F)」を備えている。

そのほか、撮影状況に合わせてポートレートや風景、クローズアップなどのモードを自動的に選択する「おまかせシーン機能」、最大35人を検出する顔検出機能、カメラとハイビジョンテレビを接続すると、テレビのリモコンで撮影画像の再生操作などが行える「CEC(Consumer Electronics Control)」、RAW現像処理の自由度と性能が向上する新露出補正アルゴリズムなどを搭載する。

記録メディアはSD / SDHC / SDXCカードに対応。本体サイズは、約124(W)mm×96(H)mm×74.5(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約505g。

D3100 ダブルズームキット

キット レンズ 推定市場価格
D3100 本体のみ - 6万5,000円前後
D3100 レンズキット AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR 7万5,000円前後
D3100 ダブルズームキット AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR、
AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
11万円前後