リコーは19日、広角・高倍率ズームを特徴とするコンパクトデジタルカメラ「CX」シリーズより「CX4」を発表。発売は9月上旬を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は、4万5,000円前後。

手ブレ補正機能が強化された「CX4」。画像処理エンジンはCX3同様に「Smooth Imaging Engine IV」を採用

新モデルは、2月に発売された「CX3」の後継機。有効1000万画素の裏面照射型CMOSセンサーや光学10.7倍ズーム、秒約5コマの高速連写などの性能はそのままに、ブレ補正機能を一新。イメージセンサーシフト方式のブレ補正機能を備え、効果は従来比約3倍(シャッタスピード換算)となり、望遠やマクロ撮影での手ブレを軽減する。

CX3でも一番人気だったというブラックのほか、シャンパンシルバー、パープルピンクを用意した

新たに「クリエイティブ撮影モード」を搭載したのも特徴。CX3でも、「ミニチュアライズ」「ハイコントラスト白黒」「ダイナミックレンジダブルショット」を備えていたが、CX4では「ソフトフォーカス」「クロスプロセス」「トイカメラ」を加えた全6種類を用意し、クリエイティブ撮影モードとして集約した。

本体上部のモードダイヤルを「クリエイティブ撮影モード」に設定すると、通常撮影とは異なる色調の画像として記録できる「クロスプロセス」などの多彩な撮影表現を楽しめる

また、「被写体追尾AF」も追加。カメラが被写体を自動で追尾することで、動きのある子どもの写真やペットの撮影にも効果を発揮。ペットを驚かせないようフラッシュやAF補助光、操作音をオフにする「ペットモード」など計11種類のシーンモードを用意した。

CX3から引き続き、反射防止処理を施した3.0型92万ドットVGA液晶モニターを搭載

焦点距離28mm~300mm相当の10.7倍ズームを採用。"高倍率"はCX3で支持されたポイントでもある

さらに、新機能「夜景マルチショット」では、高感度で撮影した複数の画像を高精度合成することで手ブレやノイズを低減。手持ち撮影でも美しい夜景写真を可能にするという。

このほか、カメラが自動で撮影シーンを判断して最適な設定にする「シーンオートモード」、ノイズリダクション機能、1cmマクロ、シャッターボタンを離す直前の連続画像を記録する「M連写プラス」、120コマ/秒の超高速連写(画像サイズは640×480)などの機能が継承されている。

「ポートレート」「スポーツ」「夜景」「マクロ」など、カメラを向けるだけで、人物や風景、接写など最適な設定に切り替わる「シーンオートモード」(S-AUTO)も搭載。リコーのデジタルカメラの特徴ともいえる「電子水準器」も装備した

ボディカラーには、ブラック、シャンパンシルバー、パープルピンクの3色をラインアップ。ボディサイズは101.5(W)×58.6(H)×29.4(D)mm、重さは約184g(本体のみ)。なお、本体デザイン変更などのため、CX3で用意されていたカラートップパネル交換サービスは今回設定されていない。

新製品は19日より、銀座リコーフォトギャラリー「RING CUBE」にて先行展示。20日からは毎日先着5名にCX4の無料貸し出しを行う(撮影のための記録媒体は要持参)。