この数日、新型iPod touchやMacBook Airのリニューアルに関する噂を紹介してきたが、ここにきてさらに新型iPadに関する話題が出てきた。台湾Digitimesの8月9日(現地時間)の報道によれば、新型iPadはA4プロセッサをARM Cortex-A9ベースの512MBメモリを搭載したモデルで刷新し、2011年第1四半期にも登場することになるという。また以前に紹介したiLoungeのリーク情報同様に7インチサイズのiPadの登場についても触れており、こちらもCortex-A9ベースのプロセッサを搭載し、1,024×768ドットのXGAサイズIPSパネルを採用することになるという。
これはDigitimes ResearchのシニアアナリストMingchi Kuo氏の調査によるもので、この情報をベースにすればA4プロセッサは現行のCortex-A8+256MBメモリという構成からさらにパワーアップされた状態で、さらに9.7インチモデルをそのまま小型化したものが7インチモデルとしてさらにラインナップに加わることになる。解像度が両者で同じなため、ドットピッチはさらに細かくなる感じだろう。
またDigitimesではこのほか、CDMA版iPhoneと新型Apple TVについての話題も紹介している。CDMA版iPhoneの噂は過去1年以上にわたって何度も登場しているが、そのたびに何度も消え、再び現れるといった状態を繰り返している。Digitimesの最新の情報によれば、製造を担当するのは以前にも名前が登場した台湾Asustek Computerの製造部門Pegatron Technologyで、今年12月にも大量生産へと移行し、米Verizon Wirelessと中国のChina Telecom向けに提供が開始されるという。Verizonは2011年1月のCES 2011でCDMA版iPhoneを発表し、そのまま同月より発売を開始する可能性があるようだ。Digitimes Researchでは、CDMA版iPhoneの登場により、現行のGSM機とCDMA機の割合は2011年に65:35程度になると予測している。また同ResearchではCDMA版iPhoneの本体デザインについても触れており、これはiPhone 4のようにガラスプレートで挟む形態ではなく、背面のメタルプレートに内蔵アンテナを組み合わせる形状になるだろうとの予測だ。
最後の話題がApple TVの新型。Digitimes Researchでは新機種がAMDのFusionプロセッサを採用し、本体からHDDを取り除いた形態になると予測している。一方、ソフトウェア面ではiPhoneライクなUIを採用し、SNSやネットワークアクセス、App Storeの利用をサポートすることになるという。大量生産は今年12月中にもスタートするとの予測だ。Apple TVへのiOS採用は以前から噂され続けているが、Digitimesの報道ではこのあたりについては言及していない。プロセッサがA4などのARMベースではなくApp Storeの利用が可能という一方で、UIがiPhoneに類似していると指摘するのみでiOSそのものとは断言していないため、TVのような大画面スクリーンに対応するためにiOSをx86プロセッサの据え置き環境向けにリフレッシュして、新たにプラットフォームを構築してくる可能性がある。