Apple iPhoneの製造メーカーであるFoxconnが、今夏に発売が見込まれる第4世代iPhoneの2010年内の出荷台数を2,400万台程度と見積もっていることがわかった。台湾DigitimesのシニアアナリストMing-Chi Kuo氏が台湾のコンポーネントメーカーらからの情報として伝えている。
Digitimesによれば、Foxconnは2010年前半にまず450万台のiPhoneを出荷し、同年後半に残りの1,950万台の出荷を見込んでいるという。米Appleが6月7日(現地時間)に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催予定の開発者カンファレンス「WWDC 2010」でこの最新iPhoneが発表されるとみられるが、Digitimesの情報が確かなのであれば、少なくとも次期iPhoneの米国発売日は6月中に設定されていることになる。これは以前に米国のiPhone独占販売キャリアである米AT&Tで6月の休暇取得禁止令が出ていることと合致する。
またDigitimesの報道はコンポーネントメーカーらへの取材を基にしており、この内容からiPhone 4Gの一部スペックが類推できる。まず一部で噂されているように、スクリーン解像度が従来の480×320から960×640へと高精細になっており、FFS (Fringe Field Switching)を用いたIPSパネルになる見込みだという。このパネル供給にはiPadのパネルサプライヤでもあるLGと、Prime View Internationalが携わっているようだ。FFSはHTC Heroにも採用されており、日光下での視認性向上や視野角が広くなる効果があり、電子ブックリーダーとしての利便性向上が期待できるという。
また、SoCのプロセッサコアはARMのCortex-A8となる見込みで、こちらはiPadの256MBよりも多い512MBのメモリモジュールを搭載することになる。DRAMモジュールとSoC製造はA4プロセッサのときと同様、Samsung Electronicsとなる見込み。Kuo氏によれば、メモリモジュールの容量倍増はiPhone OS 4で導入されるマルチタスク機能を補強するためのものだという。一方でパネル厚が従来の3分の2程度で、それによりバッテリ搭載スペースが増え、より長時間動作が可能になっているようだ。