フィンランドNokiaは5月7日(現地時間)、米Appleを新たな特許侵害で提訴したことを発表した。スマートフォン分野で競合する2社は2009年よりスマートフォンにおいて特許係争の関係にあるが、最新の訴訟ではAppleの最新タブレット「iPad 3G」も対象としている。
Nokiaは今回、米ウィスコンシン州西地区連邦地方裁判所にてAppleを提訴した。Nokiaによると、iPhoneおよび3G通信に対応したiPad 3Gは5件の自社特許を侵害しているという。特許は、米国特許番号6,317,083と同6,348,894などの無線アンテナに関するもの、音声とデータ通信に関するものなど5件。
Nokiaは、自社はモバイル端末における数多くの主要技術を開発しており、この20年間で400億ユーロ(約4.7兆円)を研究開発に投資してきたと主張しており、この分野で約1万1,000件の特許を取得しているという。
NokiaとAppleはすでに特許係争中で、2009年10月にNokiaがAppleを提訴、同年12月にはAppleが反訴している。今回の訴訟により、さらに対立が深まりそうだ。スマートフォンでは、Appleは台湾HTCに対しても特許訴訟を起こしている。