独SAPは3月30日(ドイツ時間)、リアルタイムコラボレーションツール「StreamWork」の一般提供を開始した。クラウド分野では遅れをとっているSAPだが、ビジネスユーザー向けのWeb 2.0ライクなツールでイメージ革新を図る。

StreamWorkは、SAPが2010年2月にベータ公開した「12Sprints」の正式版で、チームコラボレーション、情報共有や管理、ブレーンストーミング・意思決定などの機能を含む。米Googleのリアルタイムコミュニケーションツール「Google Wave」に似ているが、情報分析やユーザーアクセス管理などのビジネス機能が特徴となる。

ミーティング設定、優先順位付け、Pro/Conテーブル、クイックアンケート、SWOTマトリクス、コスト/メリット分析などの機能を提供、生産性を改善し、よりよい意思決定を促すという。「Microsoft Outlook」「Google Gmail」「WebEx」「EVERNOTE」などの既存アプリケーションが利用でき、正式版ではScribdなどパートナー企業のアプリケーションも利用できる。

基本機能の無料版(1ユーザーあたり250MBまで)と、セキュリティなどの高機能が加わった1ユーザー月額9ドルの有料版(同5GBまで)の2種類から選択できる。

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