通勤客が行き交うヨドバシカメラAkiba店前

NTTドコモは1日、OSにAndroidを採用するスマートフォン「Xperia」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)の販売を各地で開始し、都内では有楽町と秋葉原で発売開始記念イベントが開催された。記者はヨドバシカメラマルチメディアAkiba店(東京都千代田区)のイベントを取材した。

オープンセレモニーにはヨドバシカメラ代表取締役の藤沢昭和氏、NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏、スペシャルゲストとして女優の成海璃子が参加した。藤沢氏は「エコポイント商品を中心に、家電市場が活気づきつつある」とし、Xperiaの販売にも期待感をにじませた。山田社長は「Xperiaはタイムスケープ、メディアスケープ機能を搭載し、コミュニケーション自体がエンターテイメントになるというスマートフォン。是非、多くの人に新しい端末の世界観を体感して欲しい」と述べた。また、本日よりAndroidマーケットからドコモがコンテンツを厳選した「ドコモマーケット」がオープンしたことにも触れ、今後とも多くのユーザーに使いやすさを提供してゆきたいとコメントした。成海璃子は「軽くてデザインが可愛い」と率直な感想を述べ、タイムスケープ機能に興味津々の様子だった。

左から藤沢昭和氏、山田隆持氏、成海璃子

会場ではその後、中央改札口エントランス横に設置されていたカウントダウンボードが0秒になるのに合わせて、テープカットが行われた

山田社長は囲み取材で、予約は(3月18日から開始し)5万件を超える予約があったことを明らかにした。また、日本では通常の携帯電話でインターネットも利用できたためにスマートフォンの浸透が遅れたが、これから販売量が伸びてくるとの考えを述べ、今後どのように発展していくかについては、放送や情報家電などと融合するのでは、との見方を示した。

日本の携帯電話市場がガラパゴス化していると言われていることについては、「全通信量の約半分がパケット通信であるという状況は、むしろ世界の一歩先を行っている。日本の市場は特異な発展をしたわけではなく、これから世界でもパケット通信主体の流れになっていくのではないか」と答えた。

ドコモのスマートフォン戦略については、iモードメールを利用可能にすることのほか、ユーザーの要望が高いワンセグの利用や、おサイフケータイについても開発に取り組んでいると説明。Android OSのメリットについては、「オープンOSであることが強み。世界中の叡智が集まり、非常に速い速度で進化していくことが可能です」とし、今後の更なる発展を約束した。

店内では、開店と同時に、多くのユーザーが受付窓口に並んだ