auが発表したAndroid端末「IS01」(左)

KDDIが30日に発表した同社初のAndroid端末「IS01」。フルキーボードを搭載したノートPCライクなボディを採用し、au独自のアプリ配信プラットフォーム「au one Market」も提供し、今後Androidに注力していく意向を示している。Androidでも通常の携帯に近い使い勝手を目指し、新サービスも投入されている。

au oneナビウォーク

au one Market上で配信されるアプリの中でau向けに提供されるのがナビゲーションアプリ「au oneナビウォーク」だ。徒歩、電車、車を使って目的地までのトータルなナビゲーションが提供される。

au oneナビウォークの画面

au携帯向けに提供されている「EZナビウォーク」に相当するサービスで、タッチ操作に特化したUIを採用している。移動にあわせて音声案内もしてくれる。

EZナビウォークは、PC向けサイトと連携し、PC上で検索した結果などを携帯上でも確認できるが、au oneナビウォークでは当初は連携しない。また、カーナビゲーションサービス「EZ助手席ナビ」に相当するサービスも提供されない。

アプリ単体の機能はEZナビウォークに近く、時刻表ウィジェットや乗り換え案内ウィジェットも提供し、IS01から素早く利用できるようになっている。

8月までは無償で提供し、その後サービス内容を拡充して月額料金が発生する見込み。Webサービスとの連携機能も追加する予定だ。月額料金はauかんたん決済で支払えるようになる。

エアタグと一緒に写真を撮れるセカイカメラ

au向けに先行投入されるアプリとして「セカイカメラ」も用意される。セカイカメラ開発元の頓智・と提携し、Android向けのセカイカメラとして、まずはIS01向けにアプリを提供する。すでにiPhone向けアプリは提供されているが、Android向けとしては初めての提供となる。

au向けに先行投入されるセカイカメラ

セカイカメラは、カメラでリアルタイムに表示している画面にエアタグを設定するAR(拡張現実)アプリだが、Android版ではエアタグを浮かべ、それにあわせて自分の写真を撮影する「エアショット機能」を新たに投入する。エアショット機能はiPhone版にもない機能だ。

そのほか、auオリジナルデザインのエアタグも用意するほか、周辺のタグの数を確認できるウィジェットも提供する。今後、auオリジナルデザインのエアタグをのぞいて通常のセカイカメラとしても提供される予定だ。

なお、通常の携帯向けにもBREW版「セカイカメラZoom」も提供する。

Androidでも音楽を持ち歩く

au携帯向けの音楽配信サービス「LISMO!」の提供も行う。Android端末上で音楽を検索、購入し、LISMO Playerアプリで再生できる。タッチパネルに最適化されたUIで、配信された楽曲だけでなく、AAC、HE-AAC、MP3、WAVEなどの音楽ファイルの再生も可能。

LISMO!への対応も今後強化していく

楽曲はauかんたん決済で購入でき、KDDIのDRM技術によって著作権保護が行われる。配信するのはレーベルゲートのmora for LISMO、レコチョクの2つで、「携帯向けの音楽配信と同程度の曲数」(高橋氏)を提供していきたい考えだ。

PC向け音楽管理ソフトLISMO Portにも対応。PC上で取り込んだ音楽CDの楽曲をAndroid端末に転送することができる。ただし、当初はCDから取り込んだDRMのない楽曲しか転送できず、LISMOで購入したDRM付きの楽曲はPCからAndroid端末、Android端末からPCへの転送はできない。

これに関しては、今後転送にも対応していきたい考えで、電話番号と関連付けた著作権保護を実現していく計画だ。

さらに、Run & Walk、FeliCaなどへの対応も検討していく