米Intelは3月15日(現地時間)、低価格SSD「Intel X25-V Value SATA SSD」を正式発表した。容量は40GBで、1,000個ロット時の単価は125ドル。「エントリーレベルの価格帯で、SSDのパフォーマンス、信頼性、長所を提供する」としている。

X25-Vは今年1月前半に出荷開始されており、店頭発売が始まってからすでに2カ月以上が経過している。このタイミングでIntelが同製品を正式発表したのは、廉価版SSD製品の競争激化が考えられる。米国では3月10日(同)にOCZ Technology Groupが32GBで100ドルを切る「OCZ Onyx」を発表、KingstonもSSDNow Vシリーズに低価格の30GBモデルを追加した。次々に新製品が登場する100ドル前後のSSDに消費者の注目も高まりつつあり、これに合わせてIntelも改めてX25-Vの高いコストパフォーマンスのアピールに乗り出したのだろう。

X25-Vは、34nmプロセスで製造されたマルチレベル・セル(MLC)NAND 型フラッシュメモリを搭載する。連続読み出し最大170MB/秒、連続書き込みが同35MB/秒と、帯域幅はIntelのメインストリーム向け「X25-M」の半分程度だが、Windows 7を収められるだけの容量があるためネットブックやデスクトップ用起動ドライブの手頃なSSDソリューションになる。

Intel X25-V OCZ Onyx Intel X25-M Intel X25-M
フォームファクタ 2.5インチ 2.5インチ 2.5インチ 2.5インチ
容量 40GB 32GB 80GB 160GB
帯域幅 読み出し:最大170MB/s、書き込み:最大35MB/s 読み出し:最大125MB/s、書き込み:最大70MB/s 読み出し:最大250MB/s、書き込み:最大70MB/s 読み出し:最大250MB/s、書き込み:最大100MB/s
インターフェイス SATA I/II SATA I/II SATA I/II SATA I/II