オンキヨーは、AVセンターアンプ「TX-SA608」「TX-SA578」を発表した。TX-SA608は3月31日発売予定で、価格は8万4,000円、TX-SA578は、4月30日発売予定で、価格は7万1,400円。
TX-SA608/578は、昨年4月に発売された「TX-SA607」「TX-SA507」の後継モデル。ただし、TX-SA507が5.1ch構成だったのに対して、TX-SA578は、7.1ch構成になるなど、製品の内容的には、従来ののTX-SA50~のラインよりも1ランク上のものとなっている。
新モデルでは、HDMI端子の本数は、TX-SA608が6入力/1出力、TX-SA578が4入力/1出力と、従来機から変化はないが、世代は1つ上がり、Ver.1.4対応。HDMI 1.4に含まれる、3Dの映像信号のパススルー、ARC(オーディオリターンチャンネル)に対応した(なお、従来機同様、HDMI CECによる連動機能にも対応する対応機種は、同社のwebサイト参照。
また、BDで採用されているDollby True HDやDTS-HD Master AudioといったHDサラウンドに対応するほか、5.1ch構成のスピーカーにフロントハイスピーカー2本を追加して、縦方向の音の広がりをプラスするDolby PRO LOGIC IIzを両機種とも採用(従来機では、Dolby PRO LOGIC IIzが採用されていたのはTX-SA607以上でTX-SA50系では初搭載となる)。同じく、フロントワイドスピーカー2本を追加して空間表現能力を向上させるAudyssey DSXもTX-SA608に採用されている(従来機では、Audyssey DSXの採用はTX-SA707以上)している。また、TX-SA608では、パワーアンプに3段インバーテッドダーリントン回路を採用するなど、従来機では「TX-SA707」以上の上位機種にのみ搭載されていた多くの要素が盛り込まれている。
搭載されているスケーラーはファロージャ DCDi Cinema。入力された信号を、高品位に1080pにまでアップスケールすることが可能だ。
定格出力は、TX-SA608が各ch 130W、TX-SA578が各ch 100W(8Ω.全高調波歪率0.08%以下/1ch駆動時/JEITA)。HDMI以外の映像入力は、TX-SA608がD端子×4/コンポーネント端子×2/コンポジット端子×5/D-sub15ピン×1でTX-SA578がD端子×2/コンポーネント×2/コンポジット×5となっている。音声入力は、TX-SA608がデジタル4/アナログ8で、TX-SA578がデジタ×ル4/アナログ×7。出力に関しては、両モデルとも、映像がD×1/コンポーネント×1/アナログ×1/サブウーファー×1を装備するほか、SA607には7chのプリアウト端子が装備される。