米Intelは4日(ドイツ時間)、初のAtomベースの家庭・SOHO向けストレージデバイス用プラットフォームを発表した。

新プラットフォームは、シングルコアの「Atom D410」またはデュアルコアの「Atom D510」と「Intel 82801IR I/O Controller」で構成される。PCI Expressレーン×6、USB 2.0ポート×12のほか、ポートマルチプライア機能、eSATAポートなどをサポート。Atomベースの効率性とともに、ホームサーバやSOHO向けNAS(Network-Attached Storage)に求められる処理性能とI/O接続性を実現する。

NASシステムは主にビジネス分野で利用されてきたが、「データやメディアの増加、モバイルの拡大により、家庭や小規模オフィスでも集中型で使いやすいネットワークストレージが必要とされるようになってきた」とData Center Group担当GMのSeth Bobroff氏。同プラットフォームを利用することで、今後の家庭・SOHOユーザーの要望に柔軟に応えられるスケーラブルで費用効率・信頼性の高いストレージ・システムを構築できるとしている。

すでにLaCie、LG Electronics、QNAP、Synology、Thecusなどが同プラットフォームを採用したストレージデバイスの提供を計画している。LGのN4B2 NASデバイスは、ローカルネットワークを通じてHDレベルのデータ(30Mbps)を20ユーザーに同時ストリーミングできる。