米AdMobが2月25日(現地時間)に「Mobile Metrics Report」を公開した。今回は、iPhone/ iPod touch、Android、webOSユーザーのインタビュー調査の結果が含まれており、モバイルOSごとのユーザー層や利用動向の違いが浮き彫りになっている。

男性に好まれるAndroid

4つのデバイスのユーザーのうち、Androidだけがユーザーの男女比率が男性73%、女性27%と偏っている。テクノロジ好きにアピールし、またこれまで男性的なデザインの製品が多かった影響と思われる。いずれのデバイスも男性ユーザーの方が多いものの、今回の調査でiPhone、iPod touch、webOSの男性ユーザー率は6割に達していない。

ユーザーの男女比率

iPod touchユーザーの2/3は17歳以下

毎月すくなくとも70ドル以上はかかるスマートフォンの維持費は、ティーンエイジャーや学生には高すぎる。だがiPod touchを使えば、iPodでApp Storeを利用できる。4つのデバイスのユーザーを年齢で分類したところ、iPod touchのユーザーは65%が17歳以下、24歳以下が78%だった。iPhone、Android、webOSの24歳以下は、それぞれ25%、24%、24%。

年齢別。25歳以上のiPod touchユーザーはわずか21%

有料アプリを使うiPhoneユーザー、無料アプリのAndroidユーザー

アプリケーションの月平均ダウンロード数は、iPod touchが12.1個でトップ。iPhoneは8.8個で、Androidは8.7個。オンラインストアで配信されているアプリ数ではAppleのApp storeの方が多いが、主要なアプリが揃えば実際の利用に配信アプリ数の差はそれほど大きく影響しないようだ。

ひと月のアプリ平均ダウンロード数

Android端末ユーザーからはAndroid Marketの支払いプロセスの改善を求める声が根強い。それが影響しているのだろう。月に少なくとも1つは有料アプリを買うユーザーの比率はiPhoneの50%に対して、Androidは21%で最下位だ。

月に少なくとも1つは有料アプリを購入するユーザーの割合

iPhoneユーザーの91%が友だちにも勧める

普通の携帯電話に比べてスマートフォン・ユーザーは、自身が利用している製品を友だちや家族に勧める傾向が強い。中でもiPhoneユーザーは91%が「勧める」と回答した。iPod touchも88%と高い。

使用しているデバイスを友だちに「勧める」(青)、「勧めるかもしれない」(赤)、「勧めない」(緑)

なお3月中に登場する見通しのAppleのiPadを今後6カ月以内に購入すると答えたiPhoneユーザーは16%だった。

iPhone(青)、Android(赤)、webOS(緑)ユーザーが、現在所有している、または6カ月以内(8月まで)の購入を予定しているデバイス(Kindle、iPad、iPod touch)