iPadの正式発表以降、さまざまな意見がインターネットや新聞・雑誌をにぎわせている。こうした一連の批評に今回、業界随一のビジョナリーの意見が加わることになった。BlogサイトのBNETは10日(現地時間)、Bill Gates氏によるiPadの批評コメントを紹介している。
それによれば、Gates氏はiPhoneに大きな感銘を受けたものの、iPadの存在については今ひとつ納得していないようだ。「知っての通り、私はタッチ技術とデジタル書籍技術の熱心な信奉者だ。だが一方で、音声、ペン入力、ハードウェアのキーボード、さらにいえばNetbookといったいくつかの技術の組み合わせが、いまだメインストリームにあるとも考えている。
だから、私がiPhoneに触れた時の”なんてことだ、Microsoftはまだこのレベルに到達してない”なんて感覚はない。確かに素晴らしい電子ブックリーダーかもしれないが、私はiPadを見ても何も感じることはなく、”なんだ、これならMicrosoftがもうやってるんじゃないか”と言うだけだ」(Gates氏)
感覚は人それぞれだが、iPhoneのときのような衝撃はいまだ感じられないというGates氏と同じ意見を持つ人は多いように感じる。初期のiPodがiTunes Music Storeの登場で豹変し、Gates氏を含む世間に大きなインパクトを与えるようになったセンセーショナルな出来事を、AppleはまたiPadで起こせるだろうか?