ブランド総合研究所は19日、子どもの携帯電話利用に関する調査結果を公表した。調査は1月8日から13日にかけて実施され、携帯電話を持っている小6から高3までの子どもを持つ親590人と、自分の携帯電話を持っている小6から高3までの子ども599人から有効回答を得た。
まず親に対して、子どもに現在かかっている必要経費で、なるべく安く抑えたい費用を聞いたところ、携帯の利用料金が51.4%で最も高く、次いで衣服費(33.9%)、習い事などの学習費(23.2%)と続いた。
子どもに携帯電話を持たせる必要性の有無については、親の76.8%が「必要」と回答。「不要」と考える親は8.7%に過ぎなかった。そのメリットは、「親子での連絡に便利」が90.5%に上り、次いで「家族使用携帯の料金サービスがあるから」、「友人とのコミュニケーション・関係作り」が3割程度で続いた。
子どもの携帯電話の利用料金についてどう感じているかは、71.3%の親が「高いと感じている」と回答。「携帯電話料金で、最も気にしている料金項目」についてはパケット料金が最も多く(46.6%)、次いで通話料金(24.7%)となった。
子どもの携帯電話の利用料金について、実際に支払っている金額の平均は5,574円で、最も割合が多いのは「5,000円~10,000円未満」(54.2%)だった。一方、親が支払いに妥当だと考える金額は「5,000円未満」が87.5%にも上った。
子どもへの調査では、ほとんどの子ども(95.7%)が自分の携帯電話の利用料金について把握しており、「いくら払っているか知らない・無回答」としたのは4.3%に過ぎなかった。利用料金に配慮しているかどうかでは、47.4%の子どもは「金額の上限を決め、それを越えないように工夫している」と回答。「上限の金額は決まっていないが気にする」と答えた子どもの33.1%との合計で、8割を超える子どもが「料金を気にしている」と答えた。
気にしている内容としては「親に負担がかかってしまうから」(高3)といった親への金銭的負担に関する回答が多く寄せられ、「生活が苦しいから」(高3)、「不景気だから」(中2)といった昨今の経済状況を反映したような意見も見られた。
また、平日に携帯電話を使って話す相手の平均的な人数を質問したところ87.7%が「3人以内」と回答。休日の平均的な人数は平日の場合と変わらなかった。