過去に掲載した記事が何かのきっかけで急にアクセス数が伸びることは、Webメディアではけっこうひんぱんに起こる(紙媒体では絶対起こり得ないが)。先週も映画『アバター』のヒットを受け、8月に掲載したパナソニックのレポートが第2位となった。そして今週はランキング開始以来はじめて、過去掲載の記事が首位に立つことになった。
それでは1月9日(土)から1月15日(金)のアクセスランク上位10記事を見ていこう。
1位の浅川智恵子氏のIBMフェロー就任記事は2008年6月5日に掲載したもの。掲載当時もかなりのPV数を獲得したが、今週ふたたび爆発的に読まれたのはNHKの番組に同氏が登場したことが理由。エセ科学者とは明らかにちがう、本物の技術者のすごさが映像を通して多くの人びとの心を打ち、アクセスアップにつながったようである。いまさらながら、テレビの力は強いと実感。
日本経済は景気回復のきざしがいまだ見えない状態にあるが、今週2位につけた企業の倒産データは帝国データバンクと商工リサーチの調査を比較したもの。両方のデータから負債総額がやや減少に転じるなど、少しは良い方向にあるように読めるが、まだ懸念材料は多く、回復基調になるまでは相当時間がかかりそうだ。
社会人ともなれば、ストレスと無縁でいることはむずかしい。ならばそれをうまく解消していく方法をいくつか身につけたいもの。3位の記事で紹介しているtipsは比較的どれも簡単に実行できるものばかりなので、気軽に試してみてほしい。香りの良いお茶を用意してみるところからはじめるとよいかも。
6位は経営チャンネルで取り上げることが多い植物工場ネタである。植物工場で育つ野菜や果物は太陽の光を浴びることがないイメージがあるが、太陽電池を使って電力供給がなされると聞けば、そこはかとなくエコな感じが漂ってきそうだ。
1位の記事だけでなく、今週はランクインした記事の半分が先週以前に掲載したものという結果に。浅川氏の記事のように、素晴らしい業績がふたたび脚光を浴びるのはよいことなのだが、ニュースメディアである以上、過去の記事ばかりに頼るわけにはいかない。次週以降は新規記事が上位にくるようにしたいものである。