米Appleが第4世代iPhoneを4月にリリースするのではないかという噂が広がっている。本件をレポートしているのは韓国紙のKorea Timesで、1月12日(現地時間)付けの記事で韓国のiPhone販売キャリアであるKT (Korea Telecom)関係者らのコメントを伝えている。

同紙によれば、4月に販売されるのは大手企業向けのテスト的なもので、実際の一般向け販売は6月になるという。KT上級幹部が匿名を条件に語ったところによれば「4G iPhoneのリリースに向けた法的問題はすべてクリアしており、提供に向けた大きなハードルはない。2010年前半にも提供できるだろう」という。4G iPhoneとは第4世代iPhoneのことだとみられるが、その特徴としてはディスプレイにOLED (有機EL)採用、ビデオチャット機能、そしてバッテリの取り外しが可能なことが挙げられるという。またデュアルコアのARMプロセッサを採用しており、グラフィック機能の強化、カメラ性能の向上、画面解像度のアップなども行われているようだ。1月末発表のApple製タブレットと合わせ、新型iPhoneでのPA Semi設計プロセッサ採用が噂されていたが、このレポートの内容に沿う限り、既存のSamsung製ARMプロセッサをそのまま採用することになるのかもしれない。

Appleが最も嫌うパートナー企業幹部からのリーク情報や、これまでの方針を大きく覆す取り外し式バッテリの採用など、情報の信憑性に怪しい部分もあるが、iPhone主要部品のいくつかを扱う韓国側から出てきた情報はある程度参考になるだろう。正式な発売日とみられる今年6月に向けて、さらなる新情報がこれからも続々と登場することになるはずだ。