米Appleが来月1月末に新製品発表イベントを計画していると、英Financial Times (FT)が23日(現地時間)に報じている。いまだ憶測の域を出ないが、このタイミングで噂のApple製タブレット型デバイスが発表される可能性が高い。
英FTによれば、米Appleはイベント開催に向けて2009年1月26日に米サンフランシスコ市内にある「Yerba Buena Center for the Arts」を借用しているという。今年9月に開催されたスペシャルイベントでは同会場を使用し、同時に公式の場での登場は約1年ぶりとなるSteve Jobs氏によるiPod新製品などの紹介プレゼンテーションが行われた。また米Appleはスペシャルイベント等の日程を火曜日に設定するケースが多く、同年1月26日はやはり火曜日で、過去の慣習に一致する。英FTによれば、米AppleとYerba Buena Centerともに本件に関するコメントを控えているというが、タイミングや場所的にも予想の範囲内に収まる内容で、かなり確率は高いとみられる。
米Appleは、毎年1月にサンフランシスコで開催されるMacworldで、Jobs氏らエグゼクティブがステージに登場して製品発表会を行っていたが、2009年開催のMacworldですでに撤退を表明しており、現在のところ2010年のイベントに関するアナウンスは行っていない。メインを失ったMacworld自体もイベント会期を2月へとずらしており、Appleがどのタイミングで新製品発表会を行うかに注目が集まっていた。その後、2010年3月にAppleからタブレット型製品が発売されるとの報道があり(「米Appleの新型タブレットは2010年3~4月か - 10.1型サイズで登場」)、2010年初頭に同社が何らかの発表を行う可能性が高まっていた。以上の経緯からみて、1月に行われるとFTが報じている発表会の内容の1つは、このタブレット型デバイスに関するものである可能性が高い。