インプレスR&Dは11日、スマートフォンの利用実態をまとめた『スマートフォン利用動向調査報告書2010』を発売した。
同報告書は、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)スマートフォン推進委員会の監修の元に作成されたもの。一般層のスマートフォンに対する認知度や利用意向を探る「携帯電話・PHS利用者のスマートフォン利用動向」、法人のスマートフォンに対する利用意向や活用状況を探る「法人のスマートフォン利用動向」、実際にスマートフォンを活用しているアクティブユーザーを対象にした「スマートフォン利用者における利用者実態調査」の3つの定量調査を実施し、個人や法人におけるスマートフォンの利用実態を明らかにしている。
調査結果によると、「最も利用しているスマートフォン」は、iPhone 3Gが24.6%で1位。次いで、iPhone 3GSが21.5%で2位となり、iPhoneが1位、2位を独占した。これまで主流であったWindows Mobileを搭載した「W-ZERO3」[es]」(14.6%)や「WILLCOM 03」(4.5%)などはシェアを落としており、今回はそれぞれ3位、4位となった。GoogleのAndroidを搭載した「HT-03A」は2.3%で10位にランクインしている。
また、データ通信を伴う機能の利用時間は年々増加傾向にあるといい、1日に30分以上利用するというユーザは2008年の42.0%から、55.3%にまで増加。利用機器別に見ると、Windows Mobile搭載機(PHS)では44.5%、Windows Mobile搭載機(携帯電話)は54.6%、iPhone 3GSは77.3%、iPhone 3Gは66.8%、Android搭載機は66.8%のユーザが、1日に30分以上データ通信を利用している。
さらに、スマートフォン利用者の78.0%が、「スマートフォンによって業務が効率化できる」と回答。2008年の47.7%から30.3ポイント上昇しており、「特に、iPhoneユーザでその傾向が顕著で、数多く提供されているアプリによるところが大きいのでは」(同社)としている。
スマートフォン利用動向調査報告書2010』
・価格:CD(PDF)版 60,900円(税込)、CD(PDF)+冊子版 71,400円(税込)
・判型:A4判
・ページ数:180ページ
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