ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井正氏

産業能率大学は12月7日、従業員数が10人以上の企業経営者を対象に、2009年に最も優れていたと思う社長を聞き、「社長が選ぶ 今年の社長」としてまとめた。同調査の1位は昨年に引き続き、ファーストリテイリングの柳井正氏。

同調査は、2009年の最優秀経営者だと思う方を自由回答方式(自薦含む)で聞いたもので、総勢90人の「今年の社長」の名前が挙がった。

トップの柳井氏に続くのは、上から、トヨタ自動車の代表取締役社長・豊田章男氏(42票)、日本マクドナルドホールディングスの代表取締役会長兼社長兼最高経営責任者・原田泳幸氏(32票)、ソフトバンクの代表取締役社長・孫正義氏(32票)、パナソニックの代表取締役社長・大坪文雄氏(14票)ら。

256票を獲得した柳井氏は2位の豊田氏に200票以上の差をつける圧勝となった。選定理由として、不況下においても業績を伸ばしている実績を評価する声が多く、ユニクロブランドの確立や積極的な海外展開を理由に挙げる経営者も目立つという。

同調査では、来年に注目すべき会社についても聞いている。最も回答が多かったのはトヨタ自動車(136票・19.5%)で、これに日本航空(97票)、ファーストリテイリング(67票)が続く。同大学では、トヨタがトップに選ばれた理由について、今後の日本経済を占う意味でも、不況下における同社の動向に企業のトップが注目しているのではないかと推察している。