ケンウッドは12日、Kシリーズの新モデル「K-521」を発表した。発売は11月下旬を予定している。価格はオープンで市場価格は4万5,000円前後と予想される。

iPodのデジタル接続に対応したKシリーズのニューモデル「K-521」。ブラックとシルバーの2色がラインナップされる

K-521は、CDチューナーアンプと2wayバスレフスピーカーを組み合わせたシステム。最大の特徴となっているのが、CDチューナーアンプに、デジタルコネクション・ドックが搭載されており、iPodのデジタル接続が可能になった点。従来のアナログ接続に比べ、クリアなサウンドを楽しむことができる。

また、本体サイズのコンパクト化も大きなポイント。CDチューナーアンプ部は、200(W)×95(H)×299(D)mmとなっており、同じCDチューナーアンプのK-721の270×126×369mmに比べて大幅に小型化されている。小型化したことによって、従来採用されていたような大型の電源や、高品位パーツなどは使用できなくなったが、その代わりに採用されているのが、リアルサウンドラボ社の開発した音響テクノロジー「CONEQ」(コネック)。これは、スピーカーから発する音を、スピーカーの前面400点で測定し、その結果に基づいて補正を行うというもの。従来の1点で測定した補正に比べて、スイートスポットが広く、補正結果の再現性も高い。同社によると、K-521では、このCONEQの採用により、コンパクトなサイズではあるが、従来機に匹敵するサウンドクォリティを実現しているという。CONEQの効果については、リアルサウンドラボのサイトにPC/Mac向けの体験版が用意されているので、興味のある方は試してみてはいかがだろうか。なお、CONEQの採用は民生機器としては初となる。

アンプ部分の実用最大出力は40W×2(4Ω)。CDプレーヤーは、MP3やWMAの再生にも対応する。また、マスストレージクラスに対応したデバイスを接続可能なUSBポートも装備されている。

スピーカー部分は、キャビネットのサイズが140(W)×237(H)×236(D)mm。25mm径のドーム型ツイーターと110mm径コーン型ウーファーを使用しており、質量は3.4kg(1本)。