今回から週間で経営チャンネルの人気記事ランキングを発表していこうと思う。前週の土曜日からその週の金曜日までの期間、ページビューの上位10記事を公表する。人気記事を眺めることで、今週はどんな動きがあったかをざっと振り返ってみたい。
というわけで、さっそく9月26日(土)から10月2日(金)までのランキングを見ていこう。
ダントツの1位に輝いたのは、10月1日に掲載したJVC・ケンウッド・ホールディングスの新戦略についてのレポート。2位以下に1ケタ差をつけての圧勝である。実はこれ、今週マイコミジャーナル全体で最も読まれた記事でもある。リファラを調べると、Googleニュースから読みにきてくれた方が非常に多かった。他のビジネス系サイトでも扱っている内容ではあるが、なぜこの記事にアクセスが殺到したのかは正直、わからない。個人的には、シャープグリーンフロント堺が稼働を開始した記事(5位)のほうが、社会的インパクトは強いと思ったのだが…。だが、JVC・ケンウッドが今回発表した新HOME AVC「RYOMA」「M-LinX」は、今後のAV業界を大きく変える可能性をもっているのも事実。閉塞感漂う国内家電業界に風穴を空ける存在となることができるのか、要注目である。
2位、3位につけたのは、エンタープライズチャンネルでもおなじみの後藤大地氏による"ライフハック"系記事。Google Appsの新連載(6位)やGoogleカレンダーの便利な使い方(7位)などを紹介した記事が上位にランクインしているところを見ると、やはり、ビジネスパーソンのスキル向上に役立つ内容は人気があるようだ。今後もこういったコンテンツを数多くお届けしたいと思う。
4位につけた富士通の野副社長辞任の記事は前週の記事にもかかわらず、今週もよく読まれた。日本を代表するIT企業だけに、そのトップが誰になるのかに社会的関心が高いことを裏付けている。
ICANNが米国の下を離れ、独立組織になるというニュース(8位)が上位にランクインしたのは、やはり小誌の読者ならではの傾向だろう。インターネットはもともと米国の軍事ネットワークから発展したものとはいえ、すでに黎明期のころとはまったく別のものに変わっている。記事中にあったICANN CEOの「ICANNは成熟した。世界レベルの発展に向けた次のフェイズに移行できる」というコメントは、まさにその通りなのだろう。
全体的に見ると、国内大手ベンダの動向はやはり強いという印象だ。彼らが動くときは日本も動くときである。長引く経済不況のなか、国内経済を牽引するこれらの企業の動きをこれからも事細かく追っていきたい。それにしても、やはり、JVC・ケンウッド記事のページビューの良さは謎のままである…。