NTTドコモは24日、新築住宅向けホームサーバー『ケータイホームシステム』を開発したと発表した。2009年冬から住宅デベロッパーやハウスメーカーなどに提供開始し、新築マンションや戸建住宅への導入を促進していくとしている。2009年冬に提供を開始する予定。

「ケータイホームシステム」は、外出先などから携帯電話で自宅のエアコンや照明器具などの家電製品の電源操作などを可能とするホームサーバー。家電製品の操作以外に、玄関錠の遠隔操作やインターホンの屋外転送なども可能。不在中の自宅に来客があった場合などに、外出先から携帯電話で来客者の対応することもできる。

システム構成図

同は、宅内制御装置と家電制御アダプタで構成されており、JEM-A端子を搭載した家電に制御アダプタを接続することで遠隔操作が可能となる。家電と宅内制御装置間はZigBeeによるワイヤレス通信を利用する。宅内制御装置にはアプリケーションを追加することができるので、住宅デベロッパー、ハウスメーカーは、居住者向けに独自サービスを提供することができる。

宅内制御装置

家電制御アダプタ

同システムの導入はドコモの法人営業部門で受け付ける。初期費用のみでの導入が可能で、月々の料金の支払いなどは発生しない。対応端末は903i、703iシリーズ以降のFOMA携帯電話だが、他事業者の携帯電話にも対応する。なお、ドコモの携帯電話向けには、専用のiアプリが提供される。

専用のiアプリのイメージ

なお同システムは、幕張メッセにて2009年10月6日から10月10日まで開催される「CEATEC JAPAN 2009」のドコモブースに出展される。