米Intelが、組織変更ならびに主要幹部の職務拡大を発表した。CEOのポール・オッテリーニ氏の下に、3人の上級副社長を置く大幅な組織改編となっている。

まず、インテル・アーキテクチャ(IA)関連のコンポーネント事業、IAの製品化にかかわる開発やマーケティング担当部門など、同社の主要な事業部を、新設のインテル・アーキテクチャ事業本部(IAG)に統合する。

同事業本部は、ともに上級副社長のショーン・マローニ氏とデービッド・パルムッター氏が共同で統括する。マローニ氏は事業運営を、パルムッター氏は製品とアーキテクチャの開発をそれぞれ担当することになる。

IAGの下には、以下の6つの事業部、PCクライアント事業部/ データセンター事業部/ ビジュアル・コンピューティング事業部/ ウルトラ・モビリティ事業部/ 組み込み・通信事業部/ デジタルホーム事業部が組織される。

さらに、同社が世界規模で展開している製造部門である技術製造統括本部(TMG)は、上級副社長 兼 最高管理責任者のアンディー・ブライアント氏が統括する。同氏は、これまでにもTMGに携わっていたが、今回の異動により正式な職務として、これを担当する。

また、同社は、パット・ゲルシンガー氏とブルース・スウェル氏の退職も発表している。

パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏は、1979年に米Intelに入社し、同社のCTO(最高技術責任者)も務めた。「Pentium」プロセッサのチーフアーキテクトとしても知られ、長年にわたり、同社の技術部門を代表してきた。同氏は今後、米EMCの社長 兼 COOに就任する予定だ。

写真は2008年のIDF Fallにて、基調講演を行なうパット・ゲルシンガー氏