米Intelデジタルエンタープライズ部門トップのPat Gelsinger氏。写真は2009年4月、日本でのXeon5500番台の発表時のもの

ストレージベンダー最大手の米EMCが、米Intel幹部の1人であるPat Gelsinger氏を迎え入れ、同社ストレージ部門トップに据える計画を立てている。また同氏は、現在のEMC会長兼CEOであるJoseph Tucci氏の後継者の1人としても目されているようだ。米Wall Street Journal紙が9月14日(現地時間)に報じており、早ければ14日中にもEMCから正式発表があるという。

Gelsinger氏はIntelで主に研究開発分野のリーダーとして長年活動してきた人物で、同社CTOを務めたほか、現在では同デジタルエンタープライズ部門のトップに就任している。WSJによれば、EMCからの正式発表後はすぐに人事が発動され、EMCストレージ部門のほか、いくつかのソフトウェア部門のトップに就任するという。

EMCを現在率いるTucci氏は62歳。後継者候補としては48歳のGelsinger氏ほか、同社サービス部門を率いる52歳のHoward Elias氏、50歳でCFOのDavid Goulden氏の3名の名が挙がっている。Tucci氏は3年内にもCEO職を後任に譲る意志を示しており、今後はこの3名による後任レースがスタートすることになる。またWSJによれば、CEO後任として強力な人選を示すことで、Cisco Systemsのような企業に買収される可能性を否定する狙いもあるという。