米eBayは同社の持つSkype株式の65%を投資会社のSilver Lake Partnersやベンチャーキャピタルら数社に対して売却する計画だ。米Wall Street Journalが9月2日(現地時間)に報じている。eBayは子会社のSkypeをIPOを通じてスピンオフする計画を発表していたが、今回の発表でより早いタイミングで経営権を手放す形となる。なお残りの35%の株式は引き続きeBayが保持し、ボードメンバーにも続けて参加することになるが、経営からは一歩引くことになりそうだ。

eBayによるSkype買収以後、両者の関係は不調に終わり、相乗効果を出せないままに月日が流れてきたことが指摘されている。eBay側もこの事実を認めており、今年春にはSkypeの売却観測だけでなく、同社のIPOによる分離計画を具体的に話す段階にまで進んでいた。今回のWSJの報道によれば、Silver Lakeに加え、Index Ventures、Andreessen Horowitz、Canada Pension Plan Investment Boardといったベンチャーキャピタル企業らがSkype株式の受け入れで同意しているという。これら企業はeBayに対して19億ドルのキャッシュと1億2500万ドルの手形を支払うことで、Skype株65%を合わせて取得することになる。