三洋電機は1日、サイクロン式クリーナー「エアシス」の新モデル「SC-XD3000」を発表した。発売は10月21日で、価格は11万5,500円。

「エアブロック」+「エアシス気流」による気流制御で、床面だけでなく部屋全体の空気を浄化するクリーナー「SC-XD3000」

1つのブラシで床面だけでなく、すきま掃除も可能な「ウエット拭き対応 逆立ちパワーブラシ」

エアシスは、空気清浄器の機能を併せ持つことで、床だけでなく、部屋の空気も掃除してしまうという製品。サイクロンクリーナーでは、サイクロン機構でゴミと空気を分離する。分離された空気は排気となるわけだが、その排気には、まだ細かなハウスダストが含まれる。SC-XD3000では、サイクロン機構の後に配置されたプラズマ放電ユニットにより、排気の中に含まれるハウスダストを電機的に結合、フィルターでキャッチする。使用されているフィルターは、空気清浄器などで一般的なHEPAフィルターの上の規格となるULPAフィルターで、0.3μm以上の粒子をほぼ100%除去することが可能だ。もちろん、ハウスダストだけでなく、浮遊菌は99.9999%、ウィルスも99.999%除去することが可能。掃除中にも、空気の浄化は進行するが、掃除のあとで「空気清浄モード」で動作させることも可能だ(ULPAフィルターだけでなく、排気のニオイを抑える「Ag+ゼオライト消臭テミッシュフィルター」、ペットのニオイを抑える「ペット臭ブロックフィルター」、アレル物質を抑制する「酵素除菌+アレルブロックフィルター」も搭載される)。

新製品の特徴となっているのが、「エアブロック」と「エアシス気流」の組み合わせで、空気清浄器で使用されているものとと同様の気流制御を実現した点。エアブロックは、8月に発売された「エアブロックサイクロン」シリーズにも搭載されている機能。クリーナーからの排気によるハウスダストの舞い上げを防ぐために、従来は、排気を分散したり、上方向に出したりといった工夫が行われていたが、エアブロックでは、排気口の下に設けられたエアシャッターからの風で、エアカーテンを作り、排気を上方に向ける。排気だけでなく、コードリールの冷却風も、一緒に上に向けられることになる。エアシス気流は、エアブロックの仕組みを利用したもので、エアカーテンの風を気流として活用。排気口からクリーナーのブラシ部分までの空気の流れを作ることで、従来のモデルでは難しかった、天井近くの空気も含めた部屋全体の空気を効率的に清浄することを可能とするものだ。掃除の最中だけでなく、空気清浄モードのときにも、このエアブロックとエアシス気流の組み合わせは機能する。これにより、空気の浄化スピードは約20%アップした。

さらに、排気方式を、分散して排気する方式からエアブロック方式に変更したことで、約10%の小型化も実現。質量も、200g軽量化した4.9kgとなっている。

ブラシは、昨年モデル同様「ウエット拭き対応 逆立ちパワーブラシ」を採用。ブラシの手元グリップをひねるだけですきま掃除が可能(ブラシは、前面を下にして直立する。ブラシ前面が吸い込み口となる)。さらに、花王の「クリックルワイパーウェットシート」を取り付けることで、吸い込むだけでは採れない皮脂汚れを落とすことができる。ウェットシートの取り付け、取り外しはスイッチ操作のみで行うことができる。

吸い込み仕事率は約70-500W。消費電力は約200-1000W。本体サイズは幅280mm×長さ347mm×高さ240mm。