KDDIは31日、イリジウムの衛星通信としては初めて、船舶用小型アンテナと主装置を使用して、3回線の電話と最大128kbpsのデータ通信が同時に利用できる『イリジウム OpenPortサービス(仮称)』の提供を9月1日から開始すると発表した。

イリジウムの衛星通信サービスは、上空780kmを周る66基の周回移動衛星を使用して、北極・南極を含むほぼ全世界で利用でき、低軌道周回移動衛星ならではの、遅延の少ない自然な会話が可能となっている。

「イリジウム OpenPortサービス(仮称)」は、複数の電話とデータ通信を同時に利用できるため、「船内の業務効率化を図れるほか、軽量小型なアンテナにより設置や保守が容易」(KDDI)となっている。

また、料金はデータ通信の速度ごとに月額基本料金を設定。ユーザーのニーズにあわせて利用できるよう、導入しやすい価格設定として基本料を月額5,000円(免税)に抑えたプランのほか、月額基本料金と無料音声通信、無料データ通信をセットにしたプランなどを用意している。

日本籍船で同サービスを利用する場合には、包括免許人であるKDDIとの契約が必要となる。