NokiaがノートPC市場参入!」というニュースを紹介したばかりだが、同社の隠し球はそれだけではないようだ。台湾Digitimesの26日(現地時間)報道によれば、同社はARMベースのミニノート「Smartbook」を現地ODMに発注したという。登場時期は2010年半ば以降になるとみられ、9月2日にドイツで詳細や価格が発表されるNokia Booklet 3Gとあわせ、今後1年間はPC業界を楽しませてくれることになりそうだ。

Digitimesによれば、NokiaはSmartbookの初期生産のオーダーを台湾のCompal ElectronicsまたはFoxconn Electronicsのいずれかにかける見込みだという。だが同件について伝えたソースによれば、2010年半ばまでは市場に製品が投入されない可能性が高い。現時点でNokia製端末のほとんどはARMベースであり、Booklet 3GがIntel製プロセッサを採用した初の本格的モバイル端末となる。こうした過去の技術的蓄積を投入したNokiaのSmartbookがどのような形で登場するのか非常に楽しみだ。

また一方のBooklet 3Gについても同記事では触れている。Intel Atomプロセッサを採用し、Windows 7を標準搭載、GPS対応、3G / HSPAまたはWi-Fiによるネットワーク機能で最大12時間バッテリ駆動というのはすでに伝えた通りだが、製造を行っているのはCompalで、市場投入は2010年初頭になる見込みだという。またBooklet 3Gに合わせてNokiaは同社のOviサービスの拡張も計画しており、PCから一連のOviサービスが利用可能になるという。こちらについては、9月2日にドイツのシュトゥットガルトで開催されるNokia Worldで詳細が明らかになるだろう。