パナソニックは6日、都内にてnanoe(ナノイー)技術を搭載した加湿空気清浄機など空質製品新モデルの発表会を開催。ゲストには、タレントのともさかりえさんも登場した。
今回発表されたのは、「ナノイー加湿空気清浄機」、「ナノイー発生機」、「ナノイー加湿器」、「ナノイー加湿ファンヒーター」などの空質製品。共通して搭載されるナノイーとは、空気中の水分を結露し集め高電圧をかけることで発生する水に包まれた微細なイオン。「長寿命」「たんぱく質変性」「皮脂を親水化」「弱酸性」などを特徴としており、同社から発売されているドライヤーや美容器にも採用されているものだ。
新型インフルエンザの流行などで「ウイルス」への関心が高まる中、同社ではナノイーの「除菌・脱臭」効果により、「ウイルスを無力化する」というコンセプトを掲げて空質製品を展開。今後は、全ての空質商品にナノイーを標準搭載していき、グローバルでは搭載機を100万台(2010年)に達成させるとしていた。
ナノイー発生機「F-GME15」
新ジャンルとなるナノイー発生機は、その名のとおり、ナノイーを発生する製品。ナノイー発生ユニットをダブルで搭載することで、室内のウイルスを無力化するほか、除菌やアレル物質の抑制、脱臭も行う。発売は10月上旬で価格はオープン。推定市場価格は3万円前後。
ボディカラーはホワイト、ダークブラウン、レッドの3色を用意し、スタイリッシュなデザインでインテリアにもなじみやすいのが特徴。210(W)×305(H)×185(D)mmで、重さは2.8kgというコンパクトサイズで手軽に部屋間を持ち運べるほか、大型のファン・モーターを採用することで強運転でも34dB以下という静音設計を実現し寝室での利用にも対応した。さらに、ナノイー発生ユニットは交換不要のため、お手入れも簡単だ。
加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」
加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」としては「F-VXE65」(空気清浄機運転の適用床面積:~30畳)「F-VXE60」(同:~28畳)の2モデルが発表された。発売日は9月1日で価格はオープン。推定市場価格はそれぞれ、6万5,000円前後、5万5,000円前後。
ナノイー搭載により、ウイルスを無力化するほか、除菌や脱臭などの効果をもつ。また、アレル物質などが堆積しやすい床上30cmゾーンに効果的な新開発の「メガキャッチャー」を採用した。
「ハウスダスト発見センサー」と「ニオイセンサー」を装備するメガキャッチャーでは、センサーがニオイやほこりの大きさを見分けその種類に応じて、前面のビッグパネルを前方、または上方向へ可動させることで、気流を制御。スライド式開口部を設けた吸い込み機構を備え、下吸い込み風量は3m3/分となり従来モデル「F-VXD50」比で2.5倍としている(F-VXE65)。
さらに、上下方向の吸い込み力を高めた、新開発の「ハイブリッド集じんフィルター」と「加湿フィルター」は10年交換不要となっている。本体サイズは390(W)×608(H)×275(D)mm(+脚部20mm)で、重さは10.0kg。
このほか、ナノイー搭載でウイルスの無力化・除菌効果のあるハイブリッド式加湿機「FE-KXE07」(加湿適用面積/プレハブ洋室(50Hz/60Hz):~18畳/~19畳)「FE-KXE05」(同:~14畳/~13畳)と加湿セラミックファンヒーター「DS-FKX1200」も発表。発売は3モデルともに9月1日で、価格はオープン。推定市場価格は、FE-KXE07が2万8,000円前後、FE-KXE05が2万5,000円前後、DS-FKX1200が3万円前後。
ハイブリッド式加湿器では、省エネに役立つ「エコモード」搭載なうえ、加湿フィルター搭載は10年間交換不要となっている。また、加湿セラミックファンヒーターのフィルター寿命も1日8時間使用した場合でも3シーズンという長寿命を実現している。