東芝ホームアプライアンスは5日、「クワイエ」シリーズのサイクロン式クリーナー「VC-3000X」と、紙パック式クリーナー「VC-PS300X」を発表した。発売は9月1日を予定しており、価格はオープン。市場価格は、VC-3000Xが7万円前後、VCーPS300Xが6万円前後と予想される。

サイクロン方式を採用する「VC-3000X」と、紙パック方式を採用する「VC-PS300X」。紙パック方式のVC-PS300Xはメガホイールを採用している

以前は、クリーナーというと、どれだけのパワーを発揮できるかという点で、各メーカーがしのぎを削っていた。もちろん、現在でも、ハイパワーが追求されていることには違いないが、この2年ほど、ミドルクラス以上のクリーナーにおいて、競争が激しくなっているのが、排気のクリーンさだ。現在、ミドルクラス以上のクリーナーでは、ハイパワーときれいな排気というのは、当たり前のこととなりつつある。「クワイエ」シリーズは、それらの性能を満たした上で、低騒音化までも追求するという、同社のハイエンドクリーナーだ。

サイクロン式のVC-3000Xでは、低振動のモーターをカバーで覆い、モーターとカバー間、カバーと本体間を、それぞれサスペンションで接続することで、モーターからの振動を極力外に伝えない構造を採用。さらに、排気音を抑える迂回路となる「排気音吸収バイパス」を設けることで、48dBという低騒音を実現している。また、紙パック式のVC-PS300Xでは、同じく低振動モーターを振動ガードラバーで覆い、モーターと振動ガードラバー間をサスペンションで接続するという構造に加えて、吸気と排気の音を抑える「前後吸音ユニット」の装備で、47dBという動作音を実現している。

また、新モデルでは、ヘッド部分も改良。ヘッドの両端に、大口径の車輪「快走メガホイール」を設置。床との摩擦を抑え、自走性をアップしている。また、ホイール部分には、それぞれ4個のスプリングからなるサスペンション機構が採用されており、ブラシの回転による振動が、床面に伝わるのを抑えている。ヘッドには、床面だけでなく、上側にも吸気口が設けられており、床上のハウスダストも効率的にキャッチする。

排気のクリーンさでは、サイクロン式のVC-3000Xでは、モーター前方に設置された「ウルパクリーンフィルター」、後方に配置された「ヘパクリーンフィルター」によって、0.3μm以上の微細な塵をほぼ100%キャッチ。紙パック式のVC-PS300Xでは、紙パックの「フラボノイドフィルター」により、0.5μm以上の微細塵を99.9%キャッチする。なお、両モデルに搭載されるフラボノイドフィルターは、ウイルスやアレル物質の抑制効果をもつ。