米Hewlett-Packard (HP)は22日(現地時間)、Web接続機能を備えた初のインクジェットプリンタ製品「HP Photosmart Premium with TouchSmart Web」を発表した。最大の特徴はPCなしでWeb接続が可能な点で、タッチスクリーンを利用してWebサイトにアクセスし、コンテンツをプリントアウトしたりできる。さらにHP Apps Studioという新サービスを組み合わせることで、Webからさまざまなアプリをダウンロードしてプリンタを自由にカスタマイズできる。
単なるWebアクセスにとどまらず、アプリを追加することでさまざまな用途にプリンタを利用できる。例えば新聞社の米USA TODAYのアプリをダウンロードすると、このアプリは毎回USA TODAYのサイトへとアクセスを行い、そのときどきの最新記事をダウンロードして印刷する。つまりオンライン新聞配信のような使い方が可能になる。HPではこうした動作を可能にするApps Studio向けのAPIを公開しており、サードパーティはApps Studioを通してオリジナルアプリの配信が行える。このアプリ配信の初期パートナーとしては、前述のUSA TODAY、Google、Fandango、Coupons.com、Weathernewsといった情報サイトのほか、子供向けアニメコンテンツのDreamWorks AnimationとNickelodeon、ゲームアプリのWeb Sudokuなどの名前が挙がっている。最新ニュースから各種クーポン、映画情報とチケット予約まで、プリンタならではの活用法を楽しめる。
またWebアクセスという特性を活かして、メモリカードなどで取り込んだ写真をそのままWeb上にアップロードし、フォトアルバムを作成したり、オンライン写真プリントの注文を出すことも可能だ。HPの提供するSnapfishなどのサービスをそのまま利用できる。ユーザー自身がPhotosmart向けのアプリを作ることも可能で、こうしたアプリは2009年末までにApps Studioを通して他のユーザーと共有できるようになる。
製品の登場時期は今年秋を予定しており、店頭価格は399ドルを見込む。