環境省などは19日、省エネ家電を購入すると付与されるエコポイントと交換できる商品271品目を発表した。全国百貨店共通商品券やJTB、ANAなどの旅行券、「Suica」などの公共交通機関カードなど、全271品目のうち商品券とプリペイドカードが207品目を占めた。イオンの「WAON(ワオン)」など3種類の電子マネーも含まれている。

エコポイント制度は省エネ家電の購入促進策で、省エネ性能を5つの星で表した「統一省エネラベル」で原則4つ星以上の家電を購入すると、画面や容量に応じたポイントが付与され、ほかの商品と交換できるもの。例えば3.6kw以上のエアコンは9,000ポイント、46型以上のテレビでは36,000ポイント。1ポイントは1円に換算される。

今回選定された271品目は、6月1日~11日の募集期間に申請があった435の応募商品のうち、第三者委員会が地球温暖化対策の推進、経済の活性化、地上デジタル対応テレビの普及促進―といった同制度の趣旨の観点から選定した。

「WAON」のほか交換商品に選定された電子マネーはアイワイ・カード・サービスの「nanako(ナナコ)」とビットワレットの「Edy(エディ)」。JCBギフトカードや三井住友VISAギフトカードなどクレジット系商品券も多く、18種類がリスト入りした。また、各地域の商工会や共同組合の地域型商品券も109件が認められている。商品券やプリペイドカード以外は、各地の特産品や環境に配慮した商品。

交換にはインターネットまたは郵送によるエコポイントの登録・商品交換の申請が必要で、いずれも7月1日から受け付ける。申請に必要な書類は今月下旬ごろから全国の家電販売店や郵便局に配布され、インターネット申請のためのホームページも同時期に開設する。交換できるすべての商品と「商品コード」も6月末にこのホームページ上に掲載する予定。

注意が必要なのは、消費税や配送料の問題もあり、500ポイントを単純に500円相当の商品と交換できるとは限らないことだ。また、商品券との交換の場合も500円券から交換できるのか1,000円券から交換できるのかなど、会社によって条件が異なることも予想される。環境省ではこうした商品ごとの細かな交換条件についても6月末までにインターネット上などで発表するとしている。

同省などでは、エコポイントの交換商品を今後も定期的に募集し、交換商品リストを更新していく予定。次回からはエコポイントで植樹などの環境活動への寄付をすることもできるようにしていくという。