シャープは11日、LED電球9製品を発表した。同社は、現在家庭用照明器具の販売を行っておらず、今回のLED電球で本格的に参入することになる。製品の発売は7月15日。価格はすべてオープン。

9種類そろったLED電球のラインナップ

600シリーズは直下での照度が白熱電球60W型に相当するモデルで、400シリーズは同じく40W型に相当するモデル。標準的なE26ソケットに対応する。サイズも、600シリーズで直径60mm×長さ114mm、400シリーズで直径60mm×長さ109mmとなっており、一般的な電球に非常に近い。消費電力はモデルによって異なり、DL-L60AVが8.2W、DL-60AN/ALが8.6W、DL-L601N/Lが7.5W、DL-L40AN/ALが5.8W、DL-L401N/Lが4.1Wとなっている。ちなみに、電球型蛍光灯では60W型相当モデルで12W程度、40W型相当モデルで8W程度の消費電力。白熱電球と比べれば当然だが、電球型蛍光灯と比べても低消費電力ということになる。

定格寿命は4万時間で、通常、100円程度で販売されている白熱電球の約40倍、また、一般的に販売されている電球型蛍光灯の定格寿命(6,000-12,000時間)のほぼ4倍。LED電球には、低消費電力、長寿命といった点以外に、発熱量が少ない、点灯直後から十分な明るさを持つといったメリットがある。しかし、おもに導入コスとの問題から、現在のところ、それほど広く普及しているというわけではない。現在、他社から発売されているLED電球は、8,000円-1万円台といった価格が設定されているものが多い。それに対して今回発表された製品は、スタンダードタイプでは、直下照度が60W型の白熱電球相当のモデルが4,000円前後、40W型相当のモデルなら3,900円前後と、いずれも電球型蛍光灯の4倍程度となっており、総合的な導入コストでも初めて同等となった。

なお、発表された製品のうち、DL-L60AVは、2種類のLEDを内蔵しており、電球色相当から白熱色相当へと7段階での調色が可能、さらに明るさも7段階に調光可能となっている。これらの操作は、付属のリモコンで行うこができる。

もちろん、通常の白熱電球と置き換えて使用可能

シリーズ 型名 タイプ 推定価格
LED電球600シリーズ DL-L600AV 調色機能/調光機能/リモコン付属 8,000円前後
DL-M60AN 昼白色相当/調光器対応 5,500円前後
DL-L60AL 電球色相当/調光器対応 5,500円前後
DL-L601N 昼白色相当 4,000円前後
DL-L601L 電球色相当 4,000円前後
LED電球400シリーズ DL-L40AN 昼白色相当/調光器対応 5,400円前後
DL-L40AL 電球色相当/調光器対応 5,400円前後
DL-L401N 昼白色相当 3,900円前後
DL-L401L 電球色相当 3,900円前後