カシオ計算機は11日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新製品として、光学10倍ズームと1,000枚の長電池寿命を実現した「EXILIM Hi-ZOOM(ハイズーム) EX-H10」を発表した。発売時期はシルバーが7月3日、ピンクが7月24日を予定している。価格はオープンで、推定市場価格は4万円前後。

厚さ24.3mmのボディは、光学10倍ズーム搭載機としては世界最薄・最軽量(2009年6月11日現在。カシオ調べ)

EX-H10は、同社の「EXILIM ZOOM」シリーズの上位に位置づけられる高性能モデル。画像処理エンジンの「エクシリムエンジン4.0」、有効画素数1210万画素などの主要スペックは「EXILIM ZOOM EX-Z400」を踏襲しながら、広角24mm(35mm判換算)からの光学10倍ズームレンズを搭載することで、さらに幅広い撮影シーンへの対応を可能とした。また、回路の省電力化と専用バッテリーの強化により、1回のフル充電で約1,000枚撮影可能な長電池寿命を実現しており、少々長めの旅行でも充電器の携帯を必要としない「身軽さ」を特長とする。

撮影モードについては、人の顔をきれいに撮影できる「人物メイクアップ機能」(旧メイクアップ機能)などに加えて、「風景メイクアップ機能」を新たに搭載。これは全体的に彩度を上げていた従来のベストショット機能に用意されていた「風景モード」とは異なり、画像解析を行い色領域ごとに彩度を最適化するもの。鮮やかな色を引き立たせる「鮮やか風景」と、霞がかったような場面でも晴天時のように撮影できる「もや除去」の2モードが用意されており、それぞれの状況に合わせたレベルが選択できる。また、人物・風景メイクアップ機能ともに、本体上部に専用ボタンが採用されている。さらに、夜景や逆光など失敗しやすい撮影シーンをカメラが自動で判別して最適な設定にする「押すだけ夜景」「押すだけ逆光」もひき続き搭載されている。

「EX-H10」(シルバー)

「EX-H10」(シルバー)背面

動画合成機能「ダイナミックフォト」についても、切り抜いた動く被写体画像の拡大縮小機能の追加や、ハートや恐竜などデコレーション用動画素材を8種類内蔵するなど使い勝手を向上。付属のPCソフトでカメラに転送した静止画にも動画合成が可能となっている。さらに、カメラ内で動画ファイル(Motion JPEG)への変換を可能にすることで、より手軽に動画合成を楽しめるようになった。

このほか、専用のムービーボタンを設け、1280×720ピクセルのHD撮影も可能となっている。動画形式はAVI形式(Motion JPEG準拠)。

「EX-H10」(ピンク)

「EX-H10」背面

主な仕様は、1/2.3型有効1210万画素CCD、焦点距離約24~240mm(35mm判換算)、CCDシフト方式の手ブレ補正機能、約23万ドット3.0型液晶モニター、撮像感度オート/ISO 64~3200、内蔵メモリー約35.7MB、外部メモリーはSD/SDHCメモリーカード(Eye-Fiにも対応)、専用リチウムイオンバッテリー(フル充電での撮影可能枚数約1,000枚/CIPA規格)、サイズ102.5(W)×62.0(H)×24.3(D)mm、重量約164g(本体のみ)。ボディーカラーは、シルバーとピンクの2色が用意される。