本田技研工業は、空冷4ストローク単気筒110ccエンジンを新設計フレームに搭載したビジネスモデル「スーパーカブ110」を、6月19日より発売する。価格は249,900円。
同車は、経済性と実用性を備えた国内専用ビジネスモデル。部品調達から生産まで効率化を図ることで低価格を実現したという。
エンジンは、低フリクション技術を採用した空冷4ストローク単気筒110cc。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)の採用などで、燃費はスーパーカブ90を上回る63.5km/Lを達成した。PGM-FIとマフラー内に装備した触媒装置(キャタライザー)によって、国内二輪車排出ガス規制に適合させている。
クラッチシステムは、発進と変速にそれぞれ独立したクラッチ機構を備えた2段クラッチシステムを採用し、変速時のショックを軽減。4速ミッションの採用によって、巡航時のエンジン回転数を低く抑え、快適性の向上も図った。
車体は、新設計のバックボーンタイプのパイプフレームを採用。フロントサスペンションには、路面の追従性に優れたテレスコピック式とした。デザインは、スーパーカブの伝統的なスタイリングを踏襲しながらも、新世代のスーパーカブにふさわしい滑らかな曲面で構成。そのほか、メインスイッチとハンドルロックを一体化して使い勝手を向上させるとともに、盗難抑止システムも採用している。
主な仕様は、全長1,830mm×全幅710mm×全高1,040mm、ホイールベース1,190mm、シート高735mm、車両重量93kg、空冷・4ストロークOHC単気筒エンジン、109cm3(ボアφ50.0×ストローク55.6mm)、最高出力6.0kW(8.1PS)/7,500rpm、最大トルク8.4Nm(0.86kgm)/5,500rpm、4速リターン+自動遠心クラッチ、セルフ・キック併用式スターター、タンク容量4.3L、タイヤ:前2.25-17 33L 後2.50-17 43L、燃費63.5km/L(60km/h定地走行テスト値)。