Lenovoは5月26日 (米国時間)、IdeaPad Sシリーズの最新製品「IdeaPad S12」を発表した。従来モデルよりも大きな12.1インチ・スクリーン(1280×800)を搭載、フルサイズ・キーボードを備える。Intel Atom N270プロセッサとグラフィックス統合型のIntelチップセットの組み合わせに加えて、NVIDIAのIONプラットフォームを選択できる。Intelプラットフォーム・モデルは6月出荷予定で米国での価格は449ドルから。ION搭載モデルは今夏出荷予定となっている。
Atom N270プロセッサを軸に2つのプラットフォームを選択できるIdeaPad S12だが、注目されているのは"ラップトップで世界初"(NVIDIA)というION搭載モデルだ。「NVIDIA IONグラフィックスはプレミアPCに肩を並べるような機能を低価格帯のPCにもたらし、同時に新しいフォームファクタを実現する」とNVIDIAのゼネラルマネージャーRene Haas氏。「(IONによる)グラフィックス強化でIdeaPad S12は、映画やSporeのような人気ゲームを楽しんだり、またはバケーションで撮影した写真やビデオの管理などにも十分に対応できる性能を備える」と述べている。NVIDIAによると、Atom N270とIONの組み合わせによる小型ノートPCの3D Mark ‘06結果は、Intel GMA 945との組み合わせの最大10倍の数値を示しているという。
IdeaPad S12はメモリーが1GB、ストレージが最大160GB。通信機能はWi-FiとBluetooth。ExpressCardスロット、USBポート×3、HDMIポート(IONモデル)などを装備する。6セル・バッテリーの使用で最大6時間の駆動が可能。VeriFace顔認識テクノロジ、Quick Start、OneKey Rescue System、Dolby Headphoneテクノロジなどをサポートする。厚み1インチ弱で重量が約1.4キロ(3セル・バッテリー搭載時)と、欧米で販売されている既存の12インチのネットブックに比べてスリムなデザインをLenovoはアピールしている。