トヨタ自動車は18日、世界トップ(同社調べ)となる燃費性能38.0km/Lを実現した3代目「プリウス」を発売した。価格は205万円から327万円。目標台数は月販10,000台としている。

プリウス G ツーリングセレクション ※オプション装着車

同車は、環境性能と走る楽しさの両立を目指し、システム全体の90%以上を新開発したハイブリッドシステムを搭載。高い空力性能との相乗効果により、高い燃費性能と2.4L車並の動力性能を実現しているという。なお、新型プリウスはこれまでのおよそ倍となる世界80以上の国・地域で、順次発売される。

搭載するエンジンは1.8L(リッター)ガソリン。リダクション機構付きのハイブリッドシステムや、CD値0.25の空力性能により、38.0km/L(10・15モード、Lグレード)、32.6km/L(JC08モード)の低燃費を実現した。最大出力はエンジンが73kW(99PS)/5,200rpm、モーターが60kW(82PS)。システム全体では100kW(136PS)となっている。バッテリーにはニッケル水素を使用する。車両重量は1,310kgから1350kg(オプションパッケージを除く)。

標準の走行モードに加えて、「エコドライブモード」「パワーモード」「EVドライブモード」の3つのドライブモードが選択できる。EVドライブモードはモーターのみで走行する。また、ユーザーのエコドライブをサポートする「エコドライブモニター」を採用。アクセル操作とエネルギー回生状態の表示や、直近燃費のチェックを可能にしている。エコドライブの持続度やワンポイントアドバイスをナビゲーション画面上に表示する機能も装備した(オプション装着車)。

新デザインとなったボディは、先代プリウスに比べフロントピラーを25mm前へ出して前傾させ、ルーフのピークを後方に移動させることで後席居住性を向上。ハイブリッドバッテリーの小型化や配置変更によりラゲージ容量を約30L拡大した。また、オプションでムーンルーフに搭載したソーラーパネルで発電した電力を使用し、室内の換気を行なうシステムが用意される。

安全性の面では、プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)の新設定に加え、S-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)や6個のエアバッグ、アクティブヘッドレスト(運転席・助手席)などが装備される。

また、今回のプリウスをベースにした福祉車両の「ウエルキャブ」も発売される。価格は229万1,000円から319万7,000円(消費税非課税)。ただし一部車両は課税対象となる。

S ツーリングセレクション ※オプション装着車

S ※オプション装着車

インパネ (G ツーリングセレクション) ※ミディアムグレー

インパネ (S) ※アクア

インテリア (G ツーリングセレクション) ※ミディアムグレー

インテリア (S) ※アクア

ラゲージスペース (リヤシートフルフラット時)

ソーラーパネル付ムーンルーフ (閉じた状態)

ヘッドアップディスプレイ

エコドライブモニター(上)、エコドライブ画面(下左)、タッチトレーサーディスプレイ(下右)

ハイブリッドシステム

ハイブリッドシステム図

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