ヤマハは14日、AVアンプ「AX-V765」「AX-V1065」を発表した。発売はAX-V765が6月下旬、AX-V1065が7月下旬。価格は、AX-V765が8万4,000円、AX-V1065が10万5,000円。
両モデルは、昨年4月に発売されたDSP-AX763/863のそれぞれ後継となる7.1chのAVアンプ。最大の特徴となるのが、シネマDSPの3Dモードの採用。高さ方向の音場所データが組み込まれたことで、前後左右方向だけではない音の広がりを実現する。ただし、3Dモードでの再生を行うためには、通常の5.1ch分のスピーカーに加えて、フロントの左右chの上に設置するフロントプレゼンススピーカー2本が必要となる。同社のAVアンプが搭載するサウンドプログラム「シネマDSP」は、ハイエンドのDSP-11のみが採用するシネマDSP HD3、ミドルクラスから上級機までが採用するシネマDSP-plus、エントリーモデルが採用するシネマDSPと、大きく3種類に分かれており、今回発表されたAX-V765が、3Dモードを利用可能な最も低価格モデルということになる。
ビデオ面では、アンカーベイテクノロジー社製のビデオスケーラーチップを採用。480iからの1080pへの高精度でノイズの少ないアップスケールを実現している。チップ名までは公開されていないが、AX-V656と同じチップが採用されているとのことだ。
AX-V1065は、AX-V765の基本性能に加えて出力をアップ。AX-V765では、各chとも135W(6Ω)の実用最大出力が145Wとされている。また、接続したテレビの画面上で各種操作が可能なGUIを装備するほか、USBポートも搭載。iPodなどのプレーヤーを接続することが可能だ。なお、別売のiPod接続ドック「YDS-11」を使用した場合、iPodに保存されているジャケット写真をテレビ画面に表示させることも可能となっている。
なお、AX-V1065では、DSP-Z7に採用されているウルトラーロージッターPLL回路の搭載やローノイズを実現するためのショットキーバリアダイオードの採用などといった高音質化チューニングも施されている。