東京都立多摩図書館(東京都立川市)はこのほど、公立図書館として最大規模の雑誌所蔵数を誇る「東京マガジンバンク」を新設し、5月1日にリニューアルオープンする。

「東京マガジンバンク」は約1万6,000誌の雑誌を所蔵。これまでも同館は雑誌の所蔵に力を入れてきたが、さらに充実させる。リニューアルを機に開架閲覧サービスも始め、総合誌、ビジネス誌、地域情報誌、子育て関連誌など約600誌が自由に閲覧できるほか、国内外の科学雑誌などの記事のオンラインデータベースも備えられる。このように雑誌に集中したサービスは公立図書館では全国でも初めてだという。

また、図書館で所蔵する雑誌は通常3カ月から1年程度で破棄されるが、同館では約3,000誌の創刊号コレクションをはじめ古い雑誌が保管されているのも特徴のひとつだ。「雑誌のバックナンバーは手に入りにくい出版物だが、そのときそのときの関心事が載っている。何年前のことを調べよう、というときには雑誌が一番。ぜひ調査・研究や趣味に活かしてほしい」とのこと。

そのほか、子どもや中高生のための「児童・青少年資料サービス」も強化する。児童向けには読み聞かせのための部屋を作り、おはなし会を実施する予定。青少年向けのエリアも広くして、調べ学習専用コーナーを設ける。

なお、同館はリニューアル準備のため、18日までは新聞10紙の閲覧のみ可能、19日から30日までは休館する。なお、5月は毎日開館するとしている。